台湾のど真ん中 埔里(2)こんなところに凄腕パティシエが!小さな工房が産み出す絶品スイーツ【ディープな台湾探見】
南投県の山間にある盆地の町、埔里(プーリ)を訪れ、パラグライダー体験をした私たちは、埔里の街に入り、そこで凄腕パティシエを見つけました。
動画はこちらから(8:43~10 :30)
静かな路地を歩いて、スイーツ工房の前にやって来ました。見てみると、外見や内装など特に変わったところはないですが、実はここの店主さんは素晴らしく創造的なチョコレート職人なのです。
というのも、店主さんは2012年にワールドチョコレートマスターズに台湾の代表として出場し、世界中の参加者と、その技術、味覚、芸術性などを競い合いました。
そして2015年には、そのコンクールで準決勝まで勝ち進み、7位という成績を獲得しています。
しかしそんな栄誉を受けながらも、店主さんはなぜ、この小さな埔里の街でスイーツ工房を営んでいるのでしょうか。店主さんにたずねてみました。
すると彼は、埔里は田舎の町ですが、ここの子供たちに気軽に世界レベルのデザートを味わってもらいたいと答えてくれました。
この飾り気がない店の雰囲気、そして店主さんの性格まで、全部シンプルですね。ここの手作りのスイーツは驚くほど美味しいし、彼は地元の特産品を使用して、創意性のある商品を生み出しています。
埔里で栽培されているフルーツを使用した、上品な酸味と芳醇な香りをあわせもつパッションフルーツケーキ、そして、ご自慢の濃厚生チョコブラウニーは、この店の定番スイーツとなっています。
また有名な日月潭盆地の紅茶を使い、果実や花の香りをまとった紅茶ケーキもあります。
ここ埔里は水質もよく、日本植民地時代に建てられたお酒の醸造所があります。現在でも、特に紹興酒の製酒工場として名高いですが、店主さんは独特の甘い香りの埔里紹興酒を使い、まろやかな味わいの干し竜眼を加えた「紹興酒桂圓」ケーキを開発しました。その他、マンゴーケーキやレモンタルト、チーズケーキなども選べます。
今日はたくさんの学ぶべき事がありました。
最後に私は店主さんに、何か皆にメッセージを送ってほしいとお願いしました。すると店主さんは、
「最後までねばって」
「花が満開なら、蝶々は自らやって来る」
「がんばって下さい」
と励ましてくれました。
店主さんに敬意を表し「店主さん~、ありがとう!」と言いました。
店主さんの「最後までねばる」精神で作った幸せのケーキをたくさん抱えながら、次の行き先へ移動しましょう。
(つづく)
――新唐人亜太テレビ局ネットより転載
(翻訳編集・蘇燕)