ロシアは15日、フランスのストラスブールに本部を置く欧州評議会から脱退した。14日撮影(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)

ロシア、欧州評議会から脱退 欧州との亀裂深まる恐れ

[15日 ロイター] – ロシアは15日、フランスのストラスブールに本部を置く欧州評議会から脱退した。欧州評議会は欧州人権条約の制定のほか、共産主義圏の崩壊後に東欧諸国の民主化などを支援した国際機関。脱退により、ロシアと欧州との間の亀裂が一段と深まる恐れがある。

欧州評議会はこの日、ロシアの除名を巡る採決の実施を予定。採決の数時間前にロシアは脱退を表明した。

欧州評議会議員会議(PACE)でロシア代表団を率いるピョートル・トルストイ氏は欧州評議会からの脱退を表明するラブロフ外相の書簡を提出したと表明。欧州評議会は書簡の受領を確認した。欧州評議会はロシアがウクライナに侵攻した翌日にあたる2月25日にロシアの加盟を停止していた。

欧州評議会は1949年設立。ロシアは1996年に加盟した。脱退は1969年のギリシャに次いで2カ国目。

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