豪、宇宙司令部設立へ 中露脅威を念頭に
オーストラリアのピーター・ダットン国防相は22日、宇宙司令部の設立を発表し、「強硬で好戦的な中露両国」に対抗できる宇宙軍事能力が必要だと述べた。
ダットン国防相は、キャンベラで開催された航空宇宙会議で明らかにした。「21世紀には、宇宙は間違いなく軍事的により重要な意味を持つ領域になる」とし、中国とロシアの脅威を抑止できる「ハードパワー」が必要だと強調した。
同国防相は、中国の急速な軍事発展はインド太平洋地域とそれ以外の国々に脅威を与えていると指摘し、「だからこそ、国を守り侵略を抑止するために、ハードパワーを高め続ける必要がある」と述べた。
関連記事
オーストラリア・シドニーのボンダイビーチで14日、大規模な銃撃事件が発生し、16人が死亡、40人が負傷した。この事件で、市民の男性が銃撃犯から銃を奪い、さらなる被害を防いだとして注目を集めている。
豪州で12月14日夜、ユダヤ教の祭り「ハヌカ」を祝うイベントを狙った銃撃事件が発生し、少なくとも16人が死亡した。警察は事件をテロ行為と認定し、父子とみられる銃撃犯2人が関与した可能性があるとして捜査を進めている。
オーストラリアが12月10日、世界初の16歳未満SNS使用禁止を実施。FacebookやTikTokなどが対象で、違反企業に最大48億円罰金。成人の77%が支持する一方、青少年の70%が反対
オーストラリア安全情報局(ASIO)のマイク・バーゲス局長はこのほど、外国勢力によるスパイ活動や越境弾圧について警告を発した。
豪アルバニージー首相は30日、年内に施行される子どものSNS利用を禁止する法律を巡り、YouTubeを禁止対象に含めると決定した。