失われた古代の図書館(1)アッシリア帝国 アッシュル・バニパルの図書館
人類は古代から知識を文字で書き残し、伝承してきました。そのため、書物とそれを収める図書館は貴重な存在とされ、歴史のなかで大きな役割を果たしてきました。図書館は往々にして立派な建築であり、内容の装飾も芸術的です。アルゼンチンの文学的巨匠ルイス・ボルヘスはかつてこう言いました。「楽園があるとするならば、それはきっと図書館のようなところであるはずだ」
図書館に収められている書籍は知識の宝庫です。ドイツの著名な詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは「経験豊かな人は、片方の目でページの内容を読み取り、もう一方の目で行間を読む」と言いました。歴史上の多くの著名な学者も、図書館と切り離せない関係にあります。
オリエント世界では紀元前より図書館が存在し、粘土板やパピルスを媒体として情報が記録されていました。ビザンツ帝国(東ローマ帝国、395-1453年)では多くの修道院や大聖堂の図書館が建造され、規模こそ大きくないものの、貴重なキリスト教の経典や古代ギリシャ、ローマ時代の書籍を多く保存し、のちのルネサンスに大きな影響を与えています。
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