中国遼寧省の大連造船所で行われた進水式、2017年4月26日。(STR/AFP via Getty Images)

国際造船市場で中国最多の40%以上…中国海軍艦艇の能力向上につながる可能性=米報告

米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)の新しい報告書によると、商業船に対する国際的な需要が意図せず中国海軍の成長を押し進めているという。また中国共産党政権は不透明な商慣行のもと、数十億ドルの外国造船契約は中国海軍艦艇のアップグレードにつながる可能性があるとの懸念も示した。

報告書によると、中国海軍艦艇の建造を担当する4つの主要造船所は、毎年数十億ドルの外国商業投資を集めており、技術移転の機会も引きつけているという。

「中国の不透明な商慣行では、造船業界における資本の流れの透明性が限られている。このうえで、外国契約による利益は中国海軍のアップグレードするコストを下げる可能性が高い」と報告書は述べている。

▶ 続きを読む
関連記事
米中経済・安全保障調査委員会は、中共が数百のミサイルサイロを建設し、AI搭載の作戦システムと核戦力を急速に強化、米の抑止力を脅かすと警告した
四中全会後、中共軍の高官人事をめぐる混乱が拡大。第三の空母「福建」就役式では主要将校の欠席が目立った。専門家は、習近平と張又侠の対立による権力闘争の表面化と分析し、混乱の長期化を警告している。
トランプ米大統領は30日、米中首脳会談に臨む直前、自身のSNSで核実験の即時開始を国防総省に指示したと発表した。
中国共産党は尖閣諸島や台湾海峡、南シナ海で軍事圧力を強める。空母「福建」の就役を控え、海軍力拡大は地域秩序を揺るがしかねない。
東シナ海に浮かぶ8つの無人島の周辺では、中国当局による領域侵犯が絶えない。尖閣諸島は、次なる大戦の契機になってしまうのか。