ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘーム作『青い花瓶の花』(一部分)。1670年頃 レンブラント協会の支援のもと、1993年にマウリッツハイス財団友の会が購入。(ハーグ、マウリッツハイス美術館提供)

百花繚乱!マウリッツハイス美術館の200周年記念イベント(上)

17世紀のオランダの花の静物画より美しいものはありません。華麗な花瓶に色鮮やかな花と異国風情の果物、そして、周りに散る花弁や小さな貝殻など、今では誰もが見慣れており、似たような絵画もたくさんあります。しかし、1600年代では、これは斬新な画風で、世紀を越えるほど、大きな潮流を巻き起こしたのです。

今年、200周年を迎えたマウリッツハイス美術館はオランダ古典様式建築の代表とされ、昔は宮殿でした。その記念イベントとして花の静物画が展示されており、400年以上の歴史を持つオランダの花の静物画の伝統を祝うのに、展覧会を開催するのは最高の方法です。

マウリッツハイス美術館のメインテーマは「In Full Bloom」で、主に1600年から1730年までの間の作品、アンブロジウス・ボスハールトや、ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘーム、ウィレム・ファン・アールスト、ラッヘル・ライスなどの有名な画家たちの傑作はもちろん、各国の有名な花の静物画も展示されています。

 

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