1959年型キャデラック・エルドラド・ビアリッツ・コンバーチブル。 ビバリーヒルズ、カリフォルニア州、アメリカ。 (Shutterstock) 

長さ30.5m!レストアしたキャデラック・エルドラドがギネス記録更新

先日、アメリカニューヨーク州で、一台の長い高級修復作業が完了しました。その長さは約30.5メートルに達し「世界一長い自動車」のギネス記録も更新しました。

オーナーは61歳のマイケル・マニング氏。彼はずっと自動車関係の仕事に従事しており、フロリダ州オーランド市にある自動車公園「デザーランド・アクション・パーク」と提携し、この車のレストア(修復・復元)に取り掛かりました。

ベース車はゼネラルモーターズ社のキャデラック・エルドラドでした。今度のレストアでは車体の全長を伸ばしたため、世界記録を更新しました。

「この記録をずっとキープできれば」とマニング氏はエポックタイムズの取材に対し意気込みを述べ、「これは素晴らしい偉業だ」と笑顔も見せました。

車は26個の車輪を持ち、前後にV8のエンジンを積み、最大75人の乗客を収容できます。車内にはプール、マッサージ機能付き浴槽、ミニゴルフコース、ウォーターベッドなど豪華装備も揃っており、それどころかヘリポートまで設置されています。

この車は、1986年に著名な自動車カスタマイザー、ジェイ・オーバーグ(Jay Ohrberg)氏により作られ、同年ギネスに世界一長い車として認定されました。「アメリカンドリーム」と名付けられたこの車はその後、数々の映画にも登場しました。

しかし、しばらくして、この「アメリカンドリーム」はニュージャージー州の倉庫に放置され、無残な姿になっていました。

超ロングなキャデラック・エルドラドのレストアカーの動画はこちらから

「10年前にニューヨーク州で開催されたモーターショーで初めてこの車を見つけたのさ。当時は錆だらけで、ボロボロのゴミのようだったよ」

マニング氏は「寄付を募って、修復して、シンボルオブジェとして建物の外に置こうとしたが、協力者が現れなかった」と当時を振り返りました。

マニング氏は車をフロリダ州に輸送すると、修復プロジェクトをスタートしました。部品を入れ替えるために用意された車は三台だったそう。

「錆びた車のエンジン、フロントシート、ダッシュボード、トランスミッション、ドライブトレイン等すべて交換した」

「大手術だったが、おかげで、車は走れるようになった」

とマニング氏はエポックタイムズに説明しています。

マニング氏はギネス記録を更新したことを「サプライズ」といい、記録を更新するなんて思いもよらなかったと語りました。

ある日のこと、マニング氏のもとに突然ギネスのスタッフから「世界一長い車」を認証したとの連絡が入り、その後2022年3月1日には証明書も付与されました。

修復を終え、この「アメリカンドリーム」は走行できますが、長すぎて、道路を走ることはできません。しかし現在オーランドにある自動車博物館「デザーランドパーク・カー・ミュージアム」クラシックカーコレクションの目玉として展示されています。

(翻訳・上山仁徳)

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