これはイメージ写真です。(Shutterstock)

カラスと友達になった女性 カラスから感謝のプレゼントをもらう事に

バージニア州に住む女性、タンゴ・シュタインケさんは、カラスの家族に餌を与えることで信じられないような関係を築き、カラスが様々な小さなプレゼント感謝の気持ちを表現する様子を動画で公開しています。

「カラスはお互いに贈り物をしたり、面白いと思ったものをとっておいたりします。カラスがプレゼントを置いていくので、私がそのカラスにとって『特別』な存在なのだと思いたいけれど、彼らはお返しに食べ物を欲しがっているだけなのかな」と、タンゴさんはThe Epoch Times紙に語りました。

2019年の初夏、アレキサンドリアに引っ越してきた際、タンゴさんは自分の住んでいる地域にカラスがたくさんいることに気づきました。これまで彼女はどこに住んでいても鳥の餌箱を置いて、餌がほとんどない冬の間もたくさんの餌を与えていましたが、今回も例外なく餌を与えました。

(カラスの画像はこちらから)

カラスがいることに気づいた彼女は、2階のベランダから、ピーナッツを地面に投げ始めました。

すると2羽のカラスが定期的に訪ねてくるようになり、毎朝、木のそばに座って、朝食を食べに来たことを知らせるようになりました。タンゴさんは冗談でドクとドッティと名付けました。

やがて、鳥たちはタンゴさんを信頼し、感謝の気持ちを表しはじめ、1月末に初めて贈ったのは、小さな灰色の小石でした。

「3月に(新型コロナ)流行が激しくなったとき、私は子供たちと家にいて、餌台を設置しました。子供たちは毎朝、餌を与えてカラスを見るのを楽しみにしていました」

「すべての変化はとてもゆっくりと起こりましたが、最初は私を全く信用しなかったカラスが、木の上にとまって私に挨拶したり、私たちの周りをウロウロしたりするようになりました」と、タンゴさんは語ります。

その後、ドクとドッティが毎月プレゼントを置いていくようになったことに、タンゴさんは気づきました。その後も彼らから、小石、ボタン、陶器、金属片、ビー玉、どんぐり、コイン、小さな磁石などをもらったそうです。

タンゴさんは、このようなプレゼントを受け取ったことに、まだ驚いていて、信じられないと言いました。

「カラスは私への「贈り物」を「支払い」とみなしています。しかし、たとえ贈り物に目的があっても、私にとって大切なのは事実ですし、とてもエキサイティングなことです」と彼女は話します。

カラスの動画をSNSでシェアするのが好きなタンゴさんは、プレゼントの動画にどんどん人が注目することに気づき、そのコンテンツをさらにシェアすることにしました。

「カラスが10セントと1オンスを置いていった動画はバズったわ」 「最初の3日間はただ口を開けて座って見ていたような気がする。こんなことになるとは思ってもみませんでした」とタンゴさんは言います。

タンゴさんにとって、ドクとドッティを撮影し、世界に発信することは本当に楽しいことでした。また、カラスは縁起が悪い、死の前触れというイメージを払拭する良い機会でもあったといいます。

「彼らは知的で社会的な生き物であり、私たちと同じような家族構成を持っています。私たちと同じように、個性や食の好み、ちょっとしたクセがあるのです」と彼女は言います。

小さなプレゼントを置いていくだけでなく、ドクとドッティはタンゴさんにとって友達のような存在になっています。

しかし昨年の春、繁殖期に彼らが行方不明になりました。タンゴさんはまるで我が子がいなくなったかのように心配しました。

「私はあちこちを歩き回り、彼らを探しました。遠くで時折、音がしたので、近くにいるのだとは思っていました」

「たまたまベランダにいた時に柵の上に彼らがいるのを見かけたのですが、幼鳥がいたので対処に時間がかかりました」と彼女は言いました。

タンゴさんは彼らの新しい仲間を見た時、Dot-tokと名付けました。また、彼女は、新たに訪れた2羽のカラスにも気づきました。タンゴさんは彼らをダッシュ(Dash)とカラス5号(Crow #5)と名付けました。

「カラスは大家族で暮らしていて、繁殖期には年配のカラスが帰ってきて、次の世代のカラスを育てる手助けをします」といいます。

タンゴさんが子どもの学校の準備で忙しくなるにつれ、カラスは朝、バス停までついてくるようになり、鳴いて存在をアピールするようになりました。

タンゴさんは、カラスを間近で観察してきたことで、彼らが7歳児並みの知能と問題解決能力を持った、驚くほど賢い鳥であることに気づいたと言います。

さらに、自分に好意的な人、不親切な人の顔を覚える傾向があるようです。

「怒らせたら恨まれるんですよ。彼らのテリトリーを越えないように努力してきました」

カラスと仲良くなりたい人は、鳥の餌箱を置いて、その地域の鳥に餌をあげることをお勧めします。最後に彼女は、「カラスは野生種なので、飼い慣らさないように注意して」と言いました。

(翻訳・井田千景)

関連記事
サメといえば、人々は鋭い歯に大きく開いた口を思い浮かべます。映画でもサメが人を傷つけたり、食べたりする獰猛なシーンはあります。 しかし、実際には多くのサメは穏やかな性格で、積極的に人に危害を加えることは少ないのです。 ジンベエザメは最も典型的な例の一種で、人と一緒に泳ぐだけでなく、体を撫でさせてくれます。
エクアドルの野生動物写真家が、非常に珍しい野生のハチドリが、同類の競争相手の細長いくちばしの上に「ホバリング」して餌を奪い合うという千載一遇の光景をカメラに捉えました。
先日、ドイツの釣り師が双子の弟とオランダの湖に釣りに行き、偶然にも珍しい黄金色の巨大ナマズを釣り上げました。 ナマズの金色は遺伝子の突然変異によるものではないかと言われています。
清境山エリアは台湾中部で最も人気のある観光スポットの一つで、山間の大自然の静かな雰囲気に浸り、曲がりくねった山霧や険しい丘の間にそびえる峰を楽しむために、平日でも休日でも多くの人々が訪れています。
オーストラリアの海洋研究者は、タスマニア沖で非常に珍しいピンク色の手を持った魚を偶然発見しました。この種の目撃情報は、今まで4件しか記録されていないようです。