董宇紅博士が紹介する「免疫力を高める座禅のすすめ」(3)
(前稿より続く)
「気功」で免疫力を高める
西洋の各国でも、多くの人が座禅や中国の伝統的な気功を学んでいます。
健康目的の気功は、かつて中国で非常に人気がありました。
気功は、心身両面から人体を調整することにより、薬を用いずに健康を回復するよう促します。
全ての気功が有効であるとは限りませんが、なかには病院でも治療できない難病や末期がんを完治させるなど、驚くほどの効果を挙げる気功もあります。
1998年9月、中国政府の国家体育総局が組織した医学調査チームは、中国伝統の気功修煉法・法輪大法(ファルンダーファ)を学んでいる広東省内の人、約1万2500名を対象に、心身の健康状況についてサンプリング調査を行いました。
法輪大法は、法輪功(ファルンゴン)と同じです。
法輪功は、座禅を含む五式の功法を行うとともに、宇宙の特性である「真・善・忍」に則して道徳性を高め、自身を向上させていく修煉法です。
これらの人のなかには、法輪功を学ぶ前に、慢性疾患や難病を抱えている人も多かったのですが、法輪功を学ぶようになってから、それまでの症状は驚くほど改善されました。
調査の結果、その改善率は98%と非常に高かったことから、中国政府も「毎年2100万元以上の医療費を節約している」と結論づけて、法輪功の健康効果を完全に認めていました。
中国共産党による法輪功への大々的な迫害が始まるのは、1999年7月20日以降のことです。
「歌王」を病魔から救ったもの
もう一つ、気功がもたらした健康効果の実例をご紹介します。
かつて中国で「歌王」と称された国家級の著名なテノール歌手で、2006年より米国の神韻芸術団に所属する関貴敏氏は、1983年にB型肝炎による重度の肝硬変と診断されました。
肝硬変は難治の病気です。関貴敏氏は当時、その治療のために中国国内のあちこちで専門医を探し、さらに各種の気功を試みましたが、病状は一向に好転しませんでした。
発病から10数年たった1996年の春、関貴敏氏は友人の紹介で法輪功を知ります。
法輪功を始めて1年ほどで、どの病院でも治療が難しかった関氏の肝硬変は、なんと完治してしまいました。病院の医療に頼らず、法輪功だけを真摯に修煉することで、10数年来の厄介な持病が消失してしまったのです。
病気が完全に治った関貴敏氏は、76歳の現在も元気に神韻公演のステージに立ち、のびやかな歌声を響かせています。
末期がん患者も好転
私(董宇紅)はかつて、152例の末期がん患者を対象に、ある調査研究をしたことがあります。
その患者の多くは、医師から余命いくばくもない「死刑宣告」を受けており、もはや精神的にも立ち直れない状態にありました。
しかし、その患者が法輪功の修煉を始めてから平均して1カ月後には、それまで悪化するばかりで本人も諦めていた病状が好転し始めたのです。
主治医が告げた「余命」の、少なくとも10倍以上長く生存している患者がいます。こうした法輪功の健康効果は、多くの医療現場の医師を驚かせています。
この研究報告は、2016年のアメリカ腫瘍学会年会に掲載され、オンラインで公表されています。
その後、私はまた、米国のある大学の教授で、末期の前立腺がん患者であった83歳の高齢者についても長期にわたる追跡調査しました。
それは患者がまだ法輪功を修煉する以前のことですが、彼のがん細胞は骨から前立腺に転移したのです。骨が痛むため、彼は歩行器を使って、やっと歩いていました。
ところが、法輪功を修煉し始めてから、この83歳の患者は歩行器に頼らず、自分で歩くことができるようになりました。自力で歩けるようになり、生活全体の質も明らかに向上しました。
この患者も、現場の医師を驚かすケースとなりました。歩けるようになったばかりでなく、彼の担当医は「この患者の全身の機能は非常に良好である」と言っているそうです。
自己免疫力を高める「責任」
現在も続く新型コロナウイルスの蔓延は、がん治療をはじめ、通常医療の現場に大きな負担をもたらしています。
言い換えれば、がん患者のみならず、各種の慢性疾患をもつ患者は「新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすい」というハイリスク群なのです。
だからこそ私たちは今、一層の関心をもって、自身の健康維持に努めなければなりません。
そのために、健康に有益な座禅や気功による実践も含めて、「各人が自己免疫力を高めることは、もはや忘れてはならない責任です」と言っても良いかもしれません。
★(法輪大法の紹介ホームページは、こちらです)
https://ja.falundafa.org/index.html
(口述・董宇紅/翻訳編集・鳥飼聡)