欧州連合(​EU)本部前にて。2019年10月16日撮影(Photo by KENZO TRIBOUILLARD/AFP via Getty Images)

欧州議会、中国人権非難決議を採択「ジェノサイドの深刻な危険性あり」

欧州議会は9日、中国の新疆ウイグル自治区で行われているとされる人権侵害を「ジェノサイド(大量虐殺)の深刻な危険性がある」と非難する決議を採択した。中国共産党によるウイグル人への残虐行為は「人道に対する罪」に相当すると強い言葉で表現した。

決議は、中国のウイグル人コミュニティは「政治的教化や文化破壊、徹底された監視など、残忍な手段によって組織的に弾圧されてきた」と指摘。出産制限の措置やウイグル人の子どもを家族から引き離す行為は「ジェノサイドの深刻な危険性」を示していると述べた。

決議に拘束力はないが、中国共産党による弾圧行為を容認しない欧州議会の強い意思表示となる。米国国務省によると、200万人ものウイグル人らが中国西部にある収容所に拘束されている。米国は昨年、新疆ウイグル自治区での人権侵害を「ジェノサイド」と認定した。

▶ 続きを読む
関連記事
欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は16日、2035年からのガソリン車・ディーゼル車など内燃機関を搭載した新車の販売を原則禁止する計画を事実上緩和する改正案を公表した。
ロシアの中国人向けビザ免除開始後、中産階級旅行者がモスクワで次々トラブル。SIM通信24時間制限、白タク高額、ホテル・航空券爆値上げ、決済不能、地図誤作動。インフラ老朽化でコストパフォーマンス崩壊。SNSで苦情殺到
米ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は、2026年の世界巡回ツアーの開幕を間近に控えている。「仁義礼智信」などの価値観を重んじた共産主義以前の中国の古典文化を再現する神韻に、各国の著名人や政治家、芸術家などから絶賛の声が相次ぎ上がっている。
国際社会では、モスクワと北京を同じ文脈で語ることに慣れている。「独裁の枢軸」といった表現でまとめられるが、必ずしも正確とは言えない。このことを理解するうえで、カザフスタンほど適した国はないだろう。正確な位置を即座に示せる人は多くないかもしれないが、同国はユーラシア大陸のほぼ中心に位置し、ロシアとは世界最長となる約7600キロの陸上国境で接している。
英国が国家支援型サイバー攻撃に関与した中国企業2社を制裁。80超の政府機関を標的にした攻撃を抑止する狙い。日本はこの公開非難を支持した