足裏をはじめとするツボ押しで、弱った体の機能を回復させることができます(Shutterstock)

漢方医が解説「自分でできる足裏マッサージ」(2)体の解毒作用を活性化する

(前稿より続く)

足裏マッサージの前には、その効果を良くするため、心身をリラックスさせてください。楽な姿勢をとり、先に足をお湯で温めたり、熱いタオルで足を蒸すことも薦められます。

また、マッサージが終わったら、コップ1杯の水を飲んで、マッサージ中に代謝が向上したことで体内から失われた津液(漢方医学でいう体内の有用な液体)を補充します。

なお、始めに申しておきますが、以下の「6つの症状」がある人は、事故防止のため足裏マッサージをすることは控えてください。

6つの症状がある人とは、「足や脚に外傷がある人」「血管が破れやすい人」「足指や足裏に傷がある糖尿病の人」「重度の高血圧または低血圧の人」「極度に衰弱している人」「顔色が非常に赤い(または青白い)人」です。

なお、妊娠している女性も足裏マッサージを受けることができますが、専門のマッサージ師や漢方医に施術してもらうことをお薦めします。子宮収縮に影響しないとも限りませんので、自分で足裏マッサージをすることは避けてください。

肝臓、腎臓、肺、大腸はすべて体のデトックス器官です。足裏にあるこれらの反応部位を指圧することで、デトックス機能が促進されます。(健康1+1/大紀元)

 

先述したように、足裏には全身の反応部位があります。

鄭英吉氏は「マッサージするツボは、一か所あたり5分を超えないようにしてください」と注意を促します。また、マッサージの力が強すぎても良くありません。「心地よい痛み」を感じる程度の強さが適当です。

肝臓、腎臓、肺、大腸はすべて体のデトックス(解毒)器官です。これらは「体内の毒素を排出する」という重要な役割を担っています。

足裏にあるこれらの反応部位を指圧することにより、デトックス機能を促進することができます。また、その際には、お湯を多く飲んだり、適度な運動して汗をかくことで、デトックス機能がさらに促進されます。

肝臓の反応部位は、右足裏の緑色の部位(上図参照)にあります。右足中指から薬指までの土踏まず前側で、親指の中足骨まで伸びています。

腎臓の反応部位は、両足の土踏まずの中心、図の黒い部分でカシューナッツ状の形をしています。

肺の反応部位は、図中の両足裏の白い部位で、人差し指から小指までの中足骨の前半分を占めています。

大腸の反応部位は、図中の細長い紐状の領域で左右の足にわたっています。

マッサージは、これらのツボを手の親指の腹で下から上へ押し上げるように刺激します。

マッサージ球を使う場合は、足の前後方向に直線状に転がします。足の横方向には転がさないでください。足裏の筋や骨を傷つける恐れがあります。

(次稿に続く)

 

(翻訳編集・鳥飼聡)

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