米軍は、ロシアとの核の緊張をエスカレートさせないよう、核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の発射実験を中止した。写真は2017年の発射実験。提供写真(2022年 ロイター/U.S. Air Force/Senior Airman Ian Dudley/Handout via REUTERS)

世界の核弾頭、冷戦後初めて増加へ=国際平和研究所

[ストックホルム 13日 ロイター] – ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は13日、核保有国が軍縮に向けて行動しなければ、世界の核弾頭の保有数が冷戦後初めて増加に転じる可能性があると指摘した。また、核兵器が使用されるリスクは過去数十年で最大だとの見方を示した。

ロシアのウクライナ軍事侵攻と欧米諸国のウクライナ支援により、世界の核保有国9カ国の間で緊張が高まっていると説明した。

SIPRIは世界の核弾頭数について、2021年1月の1万3089個から22年1月には1万2705個に小幅減少したと推計。3732個の核弾頭がミサイルや航空機に配備され、ロシアと米国がほぼ全て保有する約2000個について、かなり準備された状態で維持されていると説明した。

SIPRIの大量破壊兵器プログラムのディレクター、ウィルフレッド・ワン氏は「全ての核保有国が核兵器の増強または改良を進めている」とし、ほとんどの国が軍事戦略における核兵器の役割をより明確にしていると述べた。

ロシアの弾頭は5977個で、米国を約550個上回り、世界最大の核兵器保有国。ロシアと米国で世界の約9割の弾頭を保有している。中国は核兵器を増強しており、新たに300以上のミサイル格納庫を新設していると指摘した。

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