南アフリカのパトカー(Rodger Bosch/AFP via Getty Images)

南アフリカ、51人の不法移民を逮捕 中国人所有の工場で奴隷労働か

南アフリカ当局は22日、アルバートン市の中国人が経営するプラスチック工場で、「非人道的かつ悪辣な環境」で拘束されていた不法移民51人を逮捕した。いっぽう、工場のオーナーは国外に逃亡。当局は、工場での人身売買の可能性についても調査している。

当局は内部告発者からの情報を受け、工場を調査したところ、中国籍の工場長を含む51人の不法移民を発見したという。ブルラッシュ紙によると、当局は20日に一度工場を訪れたが警備員から立ち入りを拒否されている。

拘束されたていたマラウイやジンバブエ、中国からの不法移民はプラスチック工場で「働き、食べ、寝る」ことを強制されていたという。当局は「51人(の移民)は中国人が経営する工場で、非人道的で言いようのない労働・生活環境に置かれていた」と述べた。拘束された移民は全員、入管法に基づいて起訴されている。

いっぽう、工場のオーナーは国外に逃亡したと伝えられており、当局は調査を進めている。「移民法の違反に強く反対しているが、それと同じように、いかなる人間の虐待や搾取も容認できない」と当局は非難した。

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