青海省西寧市の小児病院で生まれたばかりの赤ちゃん。写真は2006年5月17に撮影されたもの。(China Photos/Getty Images)

広西省政府、一人っ子政策違反の赤ちゃんを転売の疑い「社会的調整だ」

広西チワン族自治区の全州県で当局がこのほど、1990年代に一人っ子政策に違反したとして、地元女性住民の7人目の赤ちゃんを連れ去ったことを認め、ネット上で騒然となった。

女性住民は夫とともに最近、地元政府の幹部が「子どもの人身売買に関わった」として警察当局に捜査を行うよう陳情を行った。

中国のSNS上で5日、同県衛生健康局が作成した「陳情不受理通知書」が拡散し、炎上した。通知書は、赤ちゃんを連れ去ったのは「社会的な調整を行ったためだ」とし、問題がないとの考えを示した。

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