ドイツ、マスクや医薬品の不足に直面 中国へ過度の依存で
6月以降、感染が再拡大しているドイツでは、マスクなどの防疫物資や医薬品が不足する事態に直面している。この事態を招いた原因について、専門家は「ウクライナ戦争による影響のほか、中国などへの過度の依存」を挙げている。ドイツ国際放送ドイチェ・ヴェレ(DW)18日付が報じた。
現在、ドイツの店頭で販売されているマスクのほとんどは中国製。マスク製造産業協会は、遅くとも2025年までには「マスクの国内生産は終了する」としている。
報道によると、感染拡大が最も深刻だった2年前もマスク不足の問題に直面していたが、当時は中国からの輸入品への依存度を下げるため、政府が補助金を支給する方針を打ち出したので、約150の企業がマスクなどの防護用品の生産に乗り出していたという。
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日本政府は伝染病流行に対応し、中国のマスク輸入への過度の依存のジレンマをなくすためにマスクの生産能力を徐々に伸ばしている。8月の国内供給量が10億枚程度となる見込みで、このうち国内生産分は5割程度と明らかにした。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)17日付によると、化粧品大手の資生堂は海外のスキンケアブランドの買収を強化し、中国市場に対する依存度の低減を図っている。
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