英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)17日付によると、化粧品大手の資生堂は海外のスキンケアブランドの買収を強化し、中国市場に対する依存度の低減を図っている。
同社の魚谷雅彦社長は、資生堂は米国と欧州での買収を拡大しており、新型コロナウイルスの大流行が収まれば、インドやアフリカなどへの市場進出を模索するとFT紙に語った。
報道によると、一部の専門家は、中国当局が「共同富裕」を掲げ、ハイテクや教育、不動産などの分野に対して取り締まりを強化する中、日本の企業が中国に大きく依存することはリスキーだとの見方を示している。
魚谷社長は、「中国の長期的な可能性は極めて高いと考えており、この機会をしっかりと捉えていきたい」とした。いっぽうで、「(中国への)依存度が高まると、緊急時の対応やポートフォリオの管理が問われる」と示し、欧米市場での取り組みを一段と強化すると述べた。
(翻訳編集・張哲)
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