人身売買の闇を突いた中国人ジャーナリストの趙蘭健氏(本人提供)

中国ジャーナリスト、米国に出国 「鎖の母」調査で拷問

「何度か死刑囚が使うような鉄の椅子に座らされた。あの鉄の椅子はとても恐ろしかった。数十キロはあるんじゃないかと思った」。中国人ジャーナリストの趙蘭健氏は4日、大紀元中国語版のインタビューで、公安当局の取り調べを受けた時の様子をこう語った。

中国江蘇省の農村で今年1月、40代の女性が首を鎖でつながれた状態で発見され、中国社会に衝撃が広がった。女性は人身売買の被害者で8人の子供を産まされた。趙氏は事件の裏を追跡したフリージャーナリストだ。

江蘇省当局は2月下旬、女性は人身売買の被害者で、雲南省福貢県亜谷村出身の小花梅であるなどと発表した。いっぽう、顔の特徴が一致していないなどのことから、当局の発表を疑問視する声が根強い。

▶ 続きを読む
関連記事
中国国内の世論はこのほど、子ども8人を持つ女性が鎖でつながれて監禁されている事件に強い関心を寄せている。
江蘇省徐州市豊県の村、鎖で繋がれながら暮らす女性の動画が中国のSNS上に投稿され、波紋を呼んだ。中国で横行する女性の人身売買の問題が浮き彫りになった。
中国国内では、江蘇省の女性が首を鎖でつながれ監禁されていた問題をめぐって、波紋が続いている。地元当局は世論の圧力を受けて10日、4回目の声明を発表し、ようやく人身売買があったとして女性の夫らを拘束した。
広西チワン族自治区の全州県で当局がこのほど、1990年代に一人っ子政策に違反したとして、地元女性住民の7人目の […]