8月、ペロシ米下院議長が訪台した。台北の総統府をおとずれ蔡英文総統および政府高官と面会した (Photo by Chien Chih-Hung/Office of The President via Getty Images)

国際議連、中国軍事演習に強い懸念表明 台湾に対する圧力は「常態化」

米欧日など主要国議員が加盟する国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)は9日付の声明で、台湾海峡における中国の軍事的な脅威が増長していることに対し強い懸念を示した。台湾外交部は同日、中国軍の演習はペロシ米下院議長の台湾訪問を口実にしており、台湾侵攻を想定した訓練だとして強く非難した。

ペロシ氏は2日から3日にかけて台湾を訪れ、蔡英文総統と会談した。中国共産党はこれに対し強く反発、4日から7日に実弾演習を行うとした。この期日以降も周辺地域の演習を続けており、中国軍は台湾に対する軍事圧力の常態化させる方針を示している。

「IPAC(対中政策に関する列国議会連盟)」は中国軍による実弾演習や作戦機の挑発的な飛行を取り上げ、中国軍の行動はここ数十年で最も挑発的であると指摘した。中国軍が発射した弾道ミサイルが台湾上空を通り過ぎ、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したのは今回が初めてであると述べた。

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