現代中国キーワード(大紀元エポックタイムズ・ジャパン)

煮ても焼いても「炒房」は食えない 中国不動産バブル【現代中国キーワード】

チャーハン(炒飯)はおいしく食べられるが、発音がよく似たこちらの中国語「炒房(チャオファン)」はいただけない。この場合の「房」は住宅を指す。

それにしても、中華鍋を振ってチャーハンを作るように「住宅を炒める」とはよく言ったものだ。「炒房」とは、不動産(とくに住宅)を投機目的で売買して、巨利を得ようとする風潮を指す。

2003年ごろから始まった中国の不動産バブルの初期から出現した言葉であるが、今またこの「炒房」が、不動産にからむ損失のキーワードとしてよく聞かれるようになった。

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