「BA.5はインフルよりも致死率低い」 中国ネット規制当局、報告書を削除
中国・南京市に本社を置く証券会社・華泰証券はこのほど、最新の報告書で、アジアなどでは新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.5」はインフルエンザよりも致死率が低いと発表した。ただ、同報告書は、発表後まもなく当局によって削除された。
データはオーストラリア、日本、韓国、シンガポール、ベトナム、インドネシア、香港などの国・地域から収集された。『新型コロナウイルス:海外における変異株の死亡率がインフルエンザより低い可能性』と題した同報告書は、アジア太平洋地域では「BA.5」の感染率は上昇傾向にあるものの、重症化する割合や死亡率は大きく低下していると指摘した。
一部の国では、死亡率が0.1%を下回り、インフルエンザの場合よりも低くなっているという。
関連記事
妊娠中にCOVID-19に感染した母親の子どもは、3歳までに自閉症など神経発達障害と診断される割合が、感染しなかった母親の子どもよりリスクは上昇するが、全体としてのリスクは低いと研究者は強調している
新型コロナの新変異株NB.1.8.1がEU域内で今後拡大する見通し。現在米国では感染の3割以上を占め、中国で急拡大した株でもある。
中共疾病予防管理センターの発表によれば、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の確定患者数は全国的に数週間連続で増加し、陽性率は22.8%に達した
中国共産党は新型コロナウイルスの流行がすでに沈静化したと主張しているが、各地では依然として死亡者数の高止まりが続いており、社会的関心が高まっている。亡くなっているのは高齢者に限らず、若年層や医療従事者にも広がっている。
中国各地でコロナ感染が再拡大し、住民や医師からは実態が公式発表を大きく上回る深刻な状況との報告が相次いでいる。