9月25日、25日投開票されたイタリア上下院総選挙の出口調査によると、野党右派「イタリアの同胞(FDI)」率いる右派連合が過半数を獲得する見通しとなった。写真はローマで投票するFDIのメローニ党首(2022年 ロイター/Yara Nardi)

イタリア総選挙、右派連合が過半数獲得へ 初の女性首相誕生か

「ローマ 25日 ロイター] – 25日投開票されたイタリア上下院総選挙の出口調査によると、野党右派「イタリアの同胞(FDI)」率いる右派連合が過半数を獲得する見通しとなった。FDIのジョルジャ・メローニ党首(45)が同国初の女性首相に就任するとみられている。

国営イタリア放送協会(RAI)の出口調査によると、FDI、サルビーニ書記長率いる「同盟」、ベルルスコーニ元首相率いる「フォルツァ・イタリア」による右派連合の得票率は41─45%となったもようで、上下両院を支配するのに十分な水準に達した。

右派連合の議席獲得数は、下院400議席のうち227─257、上院200議席のうち111─131とみられている。

最終結果は26日早くに判明する見込み。

FDIは2018年の前回選挙で得票率がわずか4%だったが、今回は22─26%を獲得して第1党に躍進する見通しとなった。

ただ、暫定データによると、投票率は4年前の74%から過去最低の64.1%に低下するとみられている。

イタリアの政権交代は通常、交渉に多くの時間を割くため、新政権が発足するのは数週間先になる可能性がある。

右派連合が勝利すれば、第2次世界大戦以降で最も右派的な政権が誕生することになる。メローニ氏はFDIを保守主流派と位置付け、西側諸国の対ウクライナ政策を支持するとともに、経済政策では過度なリスクを取らないと公約している。

しかし、ロシアに対抗するための結束を保ちたいことや、イタリアが抱える深刻な債務の山に対する懸念から、この結果は欧州の首都や金融市場に警鐘を鳴らすことになりそうだ。

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