ハリス米副大統領が訪韓する中、北朝鮮は29日、弾道ミサイルを発射した。資料写真、北朝鮮の国旗、2021年3月、マレーシアで撮影(2022年 ロイター/Lim Huey Teng)

北朝鮮が連日の弾道ミサイル、東岸沖へ2発 米副大統領の訪韓中

[ソウル/東京/ワシントン 29日 ロイター] – ハリス米副大統領が訪韓した29日、北朝鮮は前日に続き弾道ミサイルを2発発射した。日本の浜田靖一防衛相は、挑発をエスカレートさせていると北朝鮮を非難した。

日本の防衛省によると、北朝鮮は1発目を午後8時47分ごろ、2発目を午後8時53分ごろ、西岸付近から東方向へ発射した。いずれも最高高度約50キロ、飛行距離約300キロで、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようだという。

浜田防衛相は記者団に対し、「これだけ緊密に何発も打つことは例がない」とした上で、「地域と国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と語った。北京の大使館ルートを通じ北朝鮮に抗議し、強く非難したことを明らかにした。

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高市総理は就任3日後の23日、北朝鮮による拉致被害者家族との面会で、金正恩氏との首脳会談に臨む覚悟を表明し「あらゆるチャンスを逃さない」と強調した。家族会は早期実現を強く要求した。
疑わしきは罰せずというのは司法の原則だ。しかし軍事の原則は疑わしきは罰せよ、である。敵の先制攻撃を許して味方が壊滅したら、元も子もない。
木原稔防衛相は28日の会見で、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用して衛星打ち上げを試みたことについて、日米韓の3カ国が「緊密な情報共有」を行なったと発表した。日米韓は昨年末、北朝鮮が撃つ弾道ミサイルの探知情報の即時共有を始めたと発表している。
何てことをしてくれるのかーー。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報を受け、在日朝鮮人のパク・ヨンさん(仮名、40代)は肩を震わせた。おりしも日本と北朝鮮はサッカーで予選枠を競っていた。冷酷で傲慢な金正恩体制、日本での静かな営み。二国間のはざまで在日朝鮮人は複雑な思いを抱えていた。
外交関係者の話によると、北朝鮮は国連制裁に違反し、中国の10以上の都市で北朝鮮人従業員を雇用した50以上のレストランを経営しているという。これらレストランの収益の大半は、北朝鮮政権によって核・ミサイル開発資金に充てられていると見られている。