2022年のスポーツの日は10月10日だ。このスポーツの日には運動会やスポーツイベントが全国で開催されることが多い。しかしその由来は意外に知られていない。
今年(2022年)のスポーツの日が10月10日と聞いて懐かしい思いをする人もいるかも知れない。現在10月の第2週の月曜が「スポーツの日」とされ祝日となっているが、つい最近の2019年までは体育の日と呼ばれ、体育の日が10月10日に制定されたのは、1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催日が10月10日だったことに由来している。
当時の日本は高度成長時代真っ盛りで、そんな活気に満ちた世相の中、東京オリンピックが開催された。テレビも一般家庭に普及がすすみ、オリンピック中継は非常に高い視聴率を叩き出した。特に女子バレーボール決勝戦の視聴率は85%に達し、当時の日本人にとって、東京オリンピックは敗戦後から復興へと進む中で、未来への希望を象徴する国民的行事だといえるものだった。
そうして1964年の10月10日、政府は「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」として国民の祝日として「体育の日」を制定した。
最近は春に運動会をすることも増えてきているが、10月の第2週を3連休にする「ハッピーマンデー制度」が2000年(平成12年)から適用されるようになるまでの時期に子供時代をすごした人々は「10月10日=運動会」という印象を持っている人も少なくないだろう。
制度が変わってから、10月10日の祝日が過ごせるのは6年ぶりの事で 2016年からさかのぼって2011年、2005年と10月10日が体育の日となった。
その後、体育の日は純粋にスポーツを楽しむことを表現するために世界的に使用されている「スポーツ」という言葉に変更するという趣旨で、2020年から「体育の日」は「スポーツの日」と呼ばれるようになった。
最近、コロナ禍などでなかなか外へ出て運動という雰囲気ではなかったが、今年になってかなりイベントも催されるようになり、スポーツ施設の開放など、さまざまな催しが開かれる。日頃、運動不足の体を動かすにはうってつけだろう。
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