台湾軍の漢光演習で、多連装ロケット砲を使った訓練が行われている(I-Hwa Cheng/Bloomberg via Getty Images)I-Hwa Cheng/Bloomberg via Getty Images)

米国防次官、下院議長訪台後の中国軍による大規模演習…侵攻の「予行演習」

米国のコリン・カール国防次官(政策担当)は、中国共産党が向こう2年以内に台湾侵攻する可能性は低いが、台湾への軍事的圧力を強める可能性はあると指摘した。また、8月のペロシ下院議長の訪台後に中国軍が実施した大規模な演習は、台湾侵攻を想定した「予行演習」だったと論じた。

カール氏は4日、ブルッキングス研究所で開かれたフォーラムで、中国は台湾や西太平洋付近での将来の軍事行動への道を開くために、台湾海峡での「ニューノーマル(新常態)」の構築や国際社会に中国の対台湾政策を容認させようと圧力をかけていると述べた。

中国は8月のペロシ米下院議長の訪台に反発し、台湾周辺で大規模な軍事演習を実施した。カール氏によれば、これは周辺海域の封鎖や侵攻がどのような形になるかを試す「予行演習」だったと述べた。「(習近平国家主席は)おそらく2027年までに中国軍が(侵略)能力を備えるだろう」と危機感を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
12日の中国外交部会見で示された、台湾有事を「内政」とする論理が日本や沖縄にもたらす法的リスクを分析。中国共産党の法律戦・心理戦に対抗し、日本が発信すべき戦略的ナラティブとは何か?
「(国防は)我々が団結し、対外的に共同戦線を張るべき領域である」と頼清徳総統は述べた
台湾検察は、中国共産党のスパイ組織構築に関与したとして、元行政院職員を含む台湾人男性2名を起訴した。中国の「統一戦線」戦略による浸透工作の一例であり、検察は主犯格に対し懲役10年以上を求刑している
中共が台湾包囲の大規模演習を実施中。トランプ大統領は「習近平は一線を越えない」と冷静に語り、過去の演習より小規模と指摘。台湾国防部は監視映像を公開し警戒態勢を強調
中共東部戦区が12月29日、台湾周辺で大規模軍事演習「正義使命-2025」を開始。海空封鎖・実弾射撃を実施し、強硬発言を連発。専門家は日米支持への反発と国内危機逸らしと分析、結果的に逆効果と指摘