乳がんは、日本人女性に多いがんの一つであり、最近では14人に1人の確率で乳がんと診断されています。死亡率も年々増加しており、乳がんを発症した場合は30％が亡くなっています。

乳房は血管やリンパ管、リンパ節が多いため、乳がん細胞が他の臓器に転移しやすく、患者さんの生命を著しく危険にさらす可能性があります。NTU病院乳房医学センターの張金堅氏教授は、大紀元のインタビューで、日常生活で免疫力を高め、乳がんを予防する11個のヒントを紹介しました。

ヒント1：規則正しいライフスタイル

夜型にならないように、昼夜逆転にならないように、規則正しい生活をしましょう。

ヒント2：揚げ物、高脂肪、高カロリーの食品を控える

高脂肪、高カロリーの揚げ物、焼肉、高温の食品は控えましょう。張金堅氏は、「高温で加工された食品には体に有害なフリーラジカルが多く含まれており、頻繁に食べてはいけない。できるだけゆでたり、蒸したりする料理法を選んだほうがいい」と述べています。

ヒント3：食物繊維が多く、抗酸化作用のある野菜を食べる

野菜や果物には、植物化学物質、繊維、抗酸化物質が豊富に含まれており、がんの予防に非常に効果的です。張金堅氏は特に「虹飲食法」を勧めています。

虹飲食法とは、違う色の野菜・フルーツを食べることで、例えば、薄いグリーン野菜、濃いグリーン野菜、ピーマンは緑・赤・黄、そして白と赤の色を持つドラゴンフルーツなどです。

ヒント4：飽和脂肪酸の油を摂取

飽和脂肪酸を含むオリーブオイルや苦茶オイルを選ぶとよいでしょう。

ヒント5：野菜や果物をしっかり洗う

残留農薬や不潔な物質は発がん性の因子であり、食材は必ずよく洗ってから食べるようにしましょう。

ヒント6：肥満はガンになりやすいため、食事の量は控えめに

医療統計によると、乳がんを含む13種類のがんは、肥満と有意に関連しています。また、肥満は乳がんなどの新興要因となっているため、多く食べ過ぎないことは非常に重要です。

ヒント7：ビニール袋の使用法に注意

ビニール袋は熱に当たると化学物質が溶出される可能性があるため注意が必要です。

ヒント8：適度な運動で基礎代謝量をアップさせる

アメリカの医学雑誌の多くの統計によると、1日7,500歩以上歩くと基礎代謝が上がり、カロリーを消費し、過剰な体脂肪を減らすことができるといいます。台湾の国民健康保険も「健康維持のために1日1万歩を歩く」ことを提唱しています。
張金堅氏は、15分歩くと心肺機能が活性化され、脂肪燃焼効果のある有酸素運動に変わると言っています。

ヒント9：質の高い睡眠を心がける

ヒント10：ネガティブストレスを軽減する感情マネジメント

もうひとつ、がんを減らすためのポイントとして、感情のコントロールがあります。心と感情を癒し、調和させるために、張金堅氏は慈善団体や患者会に参加することを勧めています。

「これらの団体は、絵を描く、歌う、ラインダンスの練習をするなど、心と体を癒すための正しい知識と活動を提供します」

ヒント11：定期的な検診で早期発見・早期治療を

最後に、張金堅氏は定期的な乳房健診の重要性を強調しました。

「統計によると、定期的に健診を受けることで乳がんを発見できる確率が30％上がり、死亡率を40％下げることができるため、自分の健康のためにも健診を受けましょう」

張金堅氏は、上記のがん予防のための11個のヒントは、主に体の免疫力を強化し、外来の悪い細胞を発見したときに、免疫力でそれを消滅できるものであるとアドバイスしています。

また、免疫力を強化するための食事や感情のコントロール、ストレス解消に加え、医療機関のサポートも受けられることを忘れないようにと言っています。