9月、湖北省武漢の町を背景に、乾燥した大地が広がる揚子江(Photo by STR/AFP via Getty Images)

中国の「石炭発電熱」で高まる有害汚染物質に対する懸念

11月にエジプトで世界の指導者が集結して気候会議が行われたのをよそに、中国で記録的な干ばつが続き、二酸化炭素排出量や水供給の窮状への影響に対する懸念が高まっている。

すでに最大の二酸化炭素排出国であり、世界全体の年間排出量のおよそ3分の1を占める中国は、メコン川や長江などの主要河川の水力発電施設の出力低下を補うため、石炭火力発電所の増産を余儀なくされていると中国当局者は認めている。

「電力需要の継続的な増加と季節的要因による水力発電能力の不足で、石炭供給の必要性が高まった」と国家開発改革委員会の関係者は2022年8月に国営のグローバル・タイムズ紙に認めた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国のブロガーによれば、7月末以降に行方不明者を探す動画が全国で299本投稿され、行方不明者は各地で出ているという。主な対象は10代や20代から30代前半の若者で、大半が男性だという。
母親はどれほど絶望すれば、自らの手で我が子を落とし、自らも続くのだろうか。中国・杭州の陸橋から。
AIを悪用した「返金詐欺」が中国で爆発中。活きた蟹がAIで「死亡加工」され、買い手が拘留。業者が次々つぶれる勢いだという。
内モンゴル自治区フフホト市の商業ビルで発生した大規模火災をめぐり、インターネット上に拡散した映像と当局の発表内容が大きく食い違い、情報隠蔽ではないかとの疑念が広がっている。住民の被害状況は依然明らかになっていない
中国でまた高校生のいじめ死が発生。「孤児だ」と半年以上侮辱され続けた17歳の少年。遺族は棺を校門に運び「真相を明らかにしてほしい」と訴えている。 いま中国で何が起きているのか。なぜ子どもを守れない社会になってしまったのか。