松野博一官房長官は28日午前の記者会見で、今年1月から9月までの出生数が過去最少のペースで推移していることについて「危機的状況だと認識している」と述べ、総合的な少子化対策を進める考えを示した。写真は2021年10月、首相官邸で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

過去最少ペースの出生数は「危機的状況」=松野官房長官

[東京 28日 ロイター] – 松野博一官房長官は28日午前の記者会見で、今年1月から9月までの出生数が過去最少のペースで推移していることについて「危機的状況だと認識している」と述べ、総合的な少子化対策を進める考えを示した。

厚生労働省が25日発表した人口動態統計速報によると、9月までの出生数累計は59万9636人で昨年と比べて4.9%減となり、調査開始以来最も少なかった昨年の出生数(約81万人)を下回るペースで推移している。

松野官房長官は、少子化の背景について、結婚や出産、子育ての希望の実現を阻む様々な要因が複雑に絡み合っているとの認識を示した。その上で「結婚支援、妊娠・出産支援、男女ともに 仕事と子育てを両立できる環境の整備、子育て世帯の経済的支援など、ライフステージに応じた総合的な少子化対策を進めていきたい」と語った。

▶ 続きを読む
関連記事
警察庁は海外製玩具拳銃「REAL GIMMICK MINI REVOLVER」を真正拳銃と認定。所持・販売は違法で、令和7年12月31日までに最寄りの警察署への提出が必要だと警告を発した
「医療用大麻について、科学が何を示し、何を示していないのかについて、患者には率直な説明がなされるべきだ」と、著者の一人は述べた
中国企業が開発した安価なKVMスイッチ「NanoKVM」を巡り、隠されたマイクや外部サーバーとの通信など深刻なセキュリティ上の問題が判明した
首相官邸の公式HPを装った偽サイトが確認され、内閣官房内閣広報室が12月11日に厳重な注意を呼びかけた。偽サイトは個人情報の入力要求やウイルス感染の危険がある
小野田紀美経済安全保障担当相は12日、自身が選ぶ「今年の漢字」に「推」を選んだ。経済安全保障や外国人政策の推進のほか、「推し」の高市早苗首相が就任したことも理由に挙げた