中国最高学府の1つで、習近平の出身校としても知られる「清華大学」の学生が抗議活動を行っているところ。2022年11月27日撮影。 (AFPTV/AFP)

「寝そべり」から起き上がった中国の若者、背景に高い失業率

中国政府の厳しい「ゼロコロナ政策」に対する抗議活動が全土に拡大する中、現場では若者の姿が目立った。若い世代が表立って政治的な動きに出たのは、1989年の天安門事件以来となる。

つい数か月前まで怠惰な日々を送る「寝そべり主義」といった社会現象を起こした若者たちは、中国のネット検閲をかいくぐるVPN(仮想プライベートネットワーク)やテレグラムなどを使い、デモ情報を拡散した。彼らは中国当局の理不尽な言論統制に対する反抗を意味する「白い紙」を掲げた。このことから「白紙革命」と呼ばれる。

若年失業率が過去最高の19.9%という過酷な環境に置かれ、将来像を描きにくくなっていることがその反抗要因だと分析する人は多い。

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中国のオンラインショッピングサイトでは、「躺平(寝そべり)」という社会現象に言及した商品が削除されている。「寝そべり」は就職、住宅購入や結婚など抑圧から逃れる若者の新しい生き方として、学者は「ポストモダン的な流れだ」と評していた。しかし、中国共産党は競争を避け発展に繋がらないイデオロギーとして警戒し、検閲を行なっている。
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