バイデン米大統領とメキシコのロペスオブラドール大統領は1月9日の会談で、経済統合、麻薬カルテル対策、移民管理を進める方針を示した。8日メキシコで撮影(2023年 ロイター/Henry Romero)

米・メキシコ首脳会談、統合深化や麻薬・移民対策を協議

メキシコ市 9日 ロイター] – バイデン米大統領とメキシコのロペスオブラドール大統領は9日の会談で、経済統合、麻薬カルテル対策、移民管理を進める方針を示した。

米ホワイトハウスによると、両首脳は米メキシコ国境沿いでの半導体生産への投資を促進する措置についても協議した。

ロペスオブラドール氏は会談冒頭、域内の統合と投資の深化をバイデン氏に要請。「大陸の経済・社会統合で新たな政策を導入するまたとない機会だ」と述べた。

メキシコと米国の太平洋側の港はアジアからの輸入品が増えていると指摘し、両国の自由貿易協定にもかかわらず、なおアジアの工業生産への依存を示していると述べた。

バイデン氏は「メキシコだけでなく、西半球との関係をどのような形で一段と深化できるか」協議するとし、「これにはわれわれの競争力を高めるためのサプライチェーン強化も含まれる」と述べた。

バイデン氏は、米国が米州諸国に多額の支援を行っていることも強調した。

両首脳はまた「革新的アプローチ」を用いて不法移民を減らす取り組みを再確認した。

メキシコでは9─11日に2021年後半以来となる北米首脳会議が開催される。

ホワイトハウスによると、両首脳は、麻薬密売人を訴追し、合成オピオイド「フェンタニル」の製造に使用される化学物質の供給を停止するための協力強化について話し合った。

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は9日、今回の首脳会議について、バイデン氏はフェンタニル対策の協力強化で合意できると考えていると述べた。

メキシコ政府当局者によると、メキシコは米国へのフェンタニルの密輸を減らし、米国はメキシコへの銃の密輸を減らす。

関連記事
次期大統領は2024年大統領選挙での勝利から1週間後に閣僚を承認する。
米南部フロリダ州の司法長官は、米連邦緊急事態管理局(FEMA)の長官と職員に対し、「トランプ次期大統領を支持するような掲示物がある住宅を調査対象から除外するよう局内で指示した」として法的措置を取ると発表した。
共和党が議会上院に続いて、下院でも多数派となることが確実になった。大統領と上下両院を共和党が掌握する「トリプルレッド」体制が確立される見通しだ。
約300万人を雇用し、年間6兆ドル以上を支出する米政府の無駄と非効率化は誰もが認めている問題だ。トランプ氏は同省の運営については明言していないが、マスク氏の経営手段を見れば、政府効率化省どのように支出を削減するのかに関するヒントが得られるかもしれない。
トランプ次期大統領が米大統領選で勝利したことで、トランプ氏に対する複数の刑事訴訟に大きな影響が及ぶことは必至。 […]