チェコ新大統領に当選したペトル・パベル氏。1月28日撮影(2023年 ロイター/David W Cerny)

チェコ新大統領にパベル氏 元NATO高官

[プラハ 30日 ロイター] – チェコで27、28日実施されたゼマン大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票は、西側諸国との連携強化とウクライナ支援を訴える元北大西洋条約機構(NATO)高官のペトル・パベル氏(61)がアンドレイ・バビシュ前首相(68)を破り勝利した。

パベル氏は大統領選初出馬で、得票率は58.3%。3月に大統領に就任する。

パベル氏は当選確定後、支持者らに「真実、尊厳、尊敬、謙虚といった価値観が勝利した」と述べ、ロシアの侵攻に抵抗するウクライナへの継続的支援を全面的に支持する考えを示した。

チェコの大統領の権限は大きくないが、首相や中央銀行総裁を任命するほか、外交政策について発言権があり、世論の形成で大きな力を持ち、政府に政策の実行を迫ることも可能。

ゼマン氏はロシアがウクライナに侵攻するまで中国およびロシアとの関係を重視する政策を採っていた。パベル氏の大統領就任でチェコの外交政策は大きく変わる見通しだ。

関連記事
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。