2月16日、自民党は安全保障調査会などの合同部会を開き、許可なく領空に侵入した無人機を自衛隊が撃墜できるようにするため、政府が示した武器の使用基準を了承した。写真は都内で2009年7月撮影(2023年 ロイター)

気球の撃墜可能に、無人機への武器使用基準を明確化 自民党了承

[東京 16日 ロイター] – 自民党は16日、安全保障調査会などの合同部会を開き、許可なく領空に侵入した無人機を自衛隊が撃墜できるようにするため、政府が示した武器の使用基準を了承した。政府が中国のものと推定した気球が再び飛来した場合を想定している。

自衛隊法は領空侵犯した外国の有人機への対処のみ定めており、正当防衛と緊急避難に限って武器使用を認めてきた。今回は無人機への対応指針を明確化し、ドローンや気球などに対しては地上の住民などに危害が及んだり、航空機の安全に影響する恐れがある場合にも武器を使用できるようにする。

小野寺五典・安全保障調査会長は部会終了後、「有人であれば相手の命がかかっているため高い要件での対処が必要だった。無人のアセットの場合は落下して国民に影響が出たり、民間航空機に影響が出る可能性がある中で対処する」と説明した。防衛省に速やかに訓練と準備を進めるよう伝えたとした。

▶ 続きを読む
関連記事
中国商務省が三菱造船やJAXAなど日本の20団体へ軍民両用品の輸出禁止を発動。本措置は台湾有事発言への報復とみられる。日本の経済安全保障や産業基盤再構築に向けた今後の対応策に注目が集まる
小泉防衛相は普天間飛行場の返還条件を巡る一部報道を否定。「長い滑走路の確保」は2013年からの既定合意であり、日米間に認識の齟齬はないと強調。辺野古移設への揺るがぬ方針を語った
防衛省は、増大する業務課題に対応し職員の負担を軽減するため、生成AIを活用した「国会答弁作成AIアシスタント」の試験運用を開始。有志が開発したシステムを通じ、行政運営の効率化を目指す。
自民党三役として初となる有村治子参院議員の「竹島の日」記念式典出席。領土への危機感や「銃がいらない安全保障」を訴えた
2月に米国務省で「日米拡大抑止協議(EDD)」が開催。日米同盟の抑止力強化や米国の核を含む防衛コミットメントの再確認、中露・北朝鮮に対する両国の連携について議論と机上演習を行った