3000年に一度咲くといわれる「優曇華(うどんげ)の花」。繊細で純白なこの花を見た人々はその美しさに感動し、出会ったことのない人々はただの伝説または昆虫の卵とみなしています。しかし真実が何であれ、優曇華の花はここ数年間、世界各地で目撃されています。
優曇華は、インドの古代語であるサンスクリット語で「天からからの吉祥の花(霊瑞 )」を意味します。絹のようにしなやかな茎と、雪のような花びらは、偶然に出会った人が驚嘆するほど小さいと言われています。また、この花は1年以上咲き続ける長寿の花としても知られています。
以下の2枚の写真は、ベトナム在住の主婦、ヒエン・グエンさんが2021年と2023年に撮影したものです。彼女は2021年5月に緑茶の葉に咲く優曇華の花を見つけました。以来、2年近く経過し葉は乾燥してたのの、花は「元通りの美しさを保っている」とエポックタイムズに語ってくれました。
伝説と信仰
古来、東洋と西洋の文化では、言語によって呼び名が異なるものの、創造主が終末の日に衆生を救い済度しに来ると言われてきました。そのような信仰に基づく伝説のひとつに、優曇華の花が咲く時期に、親切で善良な人々だけが創造主によって救済されるという話があります。
仏教の物語によると、優曇華の花は、吉凶の前兆と伝えられています。それは特別な宇宙現象が展開されることを意味し、人々に神への信仰と道徳・伝統の重要性を思い起こさせると言われています。
優曇華の花は1997年に韓国の寺院で初めて発見されました。2005年5月には、韓国の華城市にある龍珠寺と、全羅街道の金剛山にある寺院でみられました。以来、世界各地で優曇華の花が見つかっています。
昆虫の卵か、天上の花か
近年、世界各地で見られるようになった「優曇華の花」。この奇跡の花は、あらゆるところで、季節を問わずに咲くのが特徴です。しかし、「クサカゲロウの卵だ」と、その存在を否定する人もいます。実際はどうなのでしょうか。
ぱっと見似ているように見えますが、顕微鏡で見るとクサカゲロウの卵と優曇華の花の間には、はっきりとした違いがあります。
顕微鏡で見るとクサカゲロウの卵は髪の毛のような繊維の上部に付着しており、楕円形で粒状であるのに対し、優曇華は花びらや雄しべがあります。
また、クサカゲロウの卵の色は緑やオフホワイトで、気温によって異なりますが、約4~15日で孵化します。優曇華の純白で、気温に関係なく数カ月、あるいは1年以上咲き続けることが報告されています。また、非常に心地よい香りを放ちます。
相次ぐ目撃例
2017年の初め、ベトナム出身の3Dデザイナーのタン・バンさんの自宅に優曇華の花が現れ、2年間も咲き続けました。
「優曇華の花は、窓辺、ドア、葉っぱ、木の枝など、どこにでも咲きます」、「神を信じない人は、優曇華の花をただの伝説だと思うかもしれません。しかし、自分の知識を超えて存在するものがあります」とバンさんは言います。
インド出身のA.ゲダム元医師は、2021年10月に自宅で優曇華を見つけ、2022年4月まで咲き続けたました。階段の鉄柵に20本以上の小さな花がぶら下がり咲いていと言います。
「真っ白で美しい花でした。クサカゲロウの卵は孵化するまで2、3週間ですが、この優曇華の花は何ヶ月も咲き続けました」「私たち家族は、見守ってくれる創造主がいると信じています。私は子供の頃からとても信仰深い人間でした。これは天上の花で、滅多に見られないものです」と語りました。
ベトナム・ハノイの土木技師であるゴー・タンさんは、2021年の旧正月頃、友人宅のジャックフルーツの木の葉に優曇華の花が咲いているのを見つけました。
「現代社会では、科学の発展に伴い、神への信仰が薄れてきています。この花の出現は、神様から人間へのメッセージだと信じています」「古い経典に書かれている予言には、共通して終末の時に神様が人々を救うためにやってくるという記述があります」とタン氏は語りました。
いずれにしても優曇華の花は、信仰と思いやりの心を育むための深い教訓を私たちに教えてくれます。善良で人を思いやる心を大切にしましょう!
(翻訳編集・ 徳山忠之助)
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