8万8千人余りの死者・行方不明者を出した四川大地震から15年が過ぎた。写真は犠牲になった我が子の手(下)を握る遺族の手。(中国のSNSより)

中国・四川大地震15周年 「手抜き工事」の責任追及もなく、遺族には「口封じ」する当局

今から15年前の2008年5月12日。現地時間の14時28分に、中国四川省の汶川県を震源とするマグニチュード8.0クラスの巨大地震が発生する。

甚大な被害を出した四川大地震から15年を数える今年も、人的被害を拡大させた建物の手抜き工事、いわゆる「おから工事(豆腐渣工程)」の問題も含めて、その責任を問う声は続いている。しかし、震災悲劇の風化を願う当局は、震災で子供を亡くした親たちの「口封じ」に躍起になっている。

この地震による犠牲者数は、中国の公式な数字としては「約7万人が死亡。約1万8千人が行方不明」とされるが、あまりにも甚大かつ広範囲にわたる被害であるため、政府も実際の数を把握できず、また政治的意図により発表もされていない。そのため、その正確な数は「公式発表を上回る」と見るしかない。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の手抜き工事は有名だが、ここまでとは。住宅の壁や手すりを指で押すと崩れ、中から白い発泡材が現れる動画が拡散。安全は本当に守られているのか。
中国の空で、また異様な光景が現れた。四つの太陽、赤い空、竜の影。人々はなぜ、そこに「時代の終わり」を重ねてしまうのか。
米軍がベネズエラのマドゥロ大統領を電撃拘束したとの報を受け、中国共産党が「斬首作戦」への極度の恐怖に陥っている。地図から中南海が消え、地下施設が稼働。動揺する北京の現状と米国の抑止力を詳述
米軍によるマドゥロ氏拘束は、中国の外交・経済的影響力の限界を露呈させた。巨額融資や軍備提供による北京の西半球戦略は、トランプ版モンロー主義を掲げる米国の実力行使により、崩壊の危機に瀕している
中国を代表する博物館・南京博物院で、名画流出疑惑に続き、香炉の変色や金製彫像の異変が話題に。本当に文化財は守られているのか、不信が広がっている