意図して小型飛行機を墜落させたユーチューバーに懲役20年が下る可能性がある(エポックタイムズ)

飛行機墜落させ自作自演の生還劇…人気ユーチューバーに懲役20年の可能性

SNSでの再生数稼ぎのため、故意に飛行機を墜落させ奇跡の生還劇を収録したーー。そんな迷惑極まりない行動に出たユーチューバーに20年の懲役刑が下される可能性がある。

検察当局は11日、元五輪スノーボード米国代表でユーチューバーのトレバー・ジェイコブ被告が、不慮の事故と見せかけて意図的に飛行機を墜落させたことを認めたと発表した。

ジェイコブ被告が2021年にユーチューブに投稿した「アイ・クラッシュド・マイ・エアープレイン(飛行機を墜落させた)」と題する動画は現在も視聴可能で、その再生回数は418万回に上っている。

ジェイコブ被告は2021年11月24日、機体に複数のカメラを設置し、米カリフォルニア州のサンタバーバラ空港から1人で飛行機を操縦した。動画には、空中でエンジンが停止しため、飛行機のドアを開け、パラシュートで脱出する様子が映し出されている。

ジェイコブ被告は着陸後、飛行機が墜落した現場に向かいカメラに録画されたデータを回収したとされる。

しかし2日後、米国家運輸安全委員会(NTSB)に墜落を報告した際、墜落場所が分からないと主張。友人と墜落現場に行き残骸処理をしていたことを隠蔽した。

検察当局は起訴状のなかでジェイコブ被告が「最初から目的地に到着するつもりはなく、飛行中に飛行機から脱出し、パラシュートで地上に降りた自分の姿や、墜落する飛行機をビデオに収めるつもりだった」と指摘した。

動画公開直後から墜落事故を偽った動画であるとの指摘が相次いでいた。検察当局によれば、ジェイコブ被告は現在、司法取引に応じて「動画を通じて稼ぐつもりだった」と罪を認めているという。

検察当局によると、ジェイコブ被告は、財布などの製品を販売する会社からスポンサー契約を獲得し、ユーチューブ動画で同社の財布を宣伝することに同意していたという。

ジェイコブ被告は、今後数週間のうちに初公判に出廷する予定だ。

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