仏などEU5カ国、防空システム共同調達 独主導けん制
[パリ 19日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は19日、同国やベルギーなど欧州連合(EU)加盟5カ国が仏製防空システム「ミストラル」の共同調達に関する合意文書に署名したと明らかにした。フランスは独主導の調達の枠組みに代わる欧州製システムを検討するようEU加盟国に働きかけていた。
ドイツは昨年10月に北大西洋条約機構(NATO)加盟の14カ国と「欧州スカイシールド」の枠組みを発足。米国製とイスラエル製の防空システムを一部採用し、英国や東欧の主要国など約17カ国が参加している。
マクロン氏はパリ国際航空ショーに合わせて開いた約20カ国の防衛会合で、ロシアの侵攻を受けるウクライナに供給できるのは「われわれが所有、製造するものだけと示された。欧州以外から調達すれば管理が難しくなり、日程表や優先順位、時には第三国の承認に左右されることになる」と強調した。
関係筋によると、ドイツのピストリウス国防相は同じ会合でスカイシールド・イニシアチブの必要性を強く訴えたという。
独国防省の報道官はドイツとフランスの調達計画が競合しているとの見方を否定。スカイシールドは「NATOあるいはEUの競合相手ではない。調達品は全て既存の構造に組み込むことができる」と強調した。
関連記事
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
EUの消費者保護機関は違法販売で中国ECプラットフォーム「Temu」に是正を要求している。応じなければ罰金の可能性もある。
スペイン東部を中心に10月末に発生した集中豪雨で、1日までに200人以上の死亡が確認された
欧州連合(EU)は29日、31日から中国製EVに45%の関税を導入すると発表した。中国からの安価なEVによる市場の不均衡を是正することを目的としている。
NATOのルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認したと明らかにした。米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。