フランスで17歳の少年が警官に射殺された事件を受けて続いた抗議活動は、警察が全土で数万人を動員して警戒に当たる中、1日夜はやや落ち着きを見せた。写真は7月2日、パリで撮影(2023年 ロイター/Nacho Doce)

仏デモ、5夜目の逮捕者減少も警戒続く 少年祖母「暴動やめて」

[パリ 2日 ロイター] – フランスで17歳の少年が警官に射殺された事件を機に各地で抗議活動が続く中、少年の祖母が2日、暴動を終わらせてほしいと訴えた。

パリ郊外で交通違反の取り締まり中に警官が少年を射殺した先月27日以来、連夜の抗議活動は暴動に発展している。

ダルマナン内相によると、2日の夜にも約4万5000人の警察が警戒に当たった。

内務省によれば、パリ郊外ナンテールで少年の葬儀が行われた1日夜の逮捕者は719人で、前夜の1311人から減少した。

だが、当局者は暴動が収束したと判断するには時期尚早だとし、パリ警察は今後数日間は動員を続ける考えを示した。

少年の祖母は2日、テレビ局の取材に対し、事件が暴動の口実にされており、家族は平穏を望んでいると述べ、暴動をやめるよう訴えた。

マクロン大統領は、2日から予定していたドイツ公式訪問を延期。3日に議会幹部と、4日には暴動の影響を受けた220以上の市町村長と会う予定だ。

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