(大紀元)

英政府の中国リスク戦略「不十分」、経済利益重視を議会委が批判

[ロンドン 13日 ロイター] – 英議会の情報・安全保障委員会(ISC)は13日、中国の国家安全保障上の脅威への英政府の対応について、長期的なリスクでなく短期的な経済原理を重視しすぎており「全く不十分」だと指摘した。

ISCは、中国が大規模な情報機関を使って英国とその利益を積極的に狙っており、英経済のあらゆる側面に影響を及ぼし、浸透させようとしているとした。

中国の政治的影響が及ぶ学術界から中国技術への過度の依存に至るまで、英政府は安全保障上の潜在的損害よりも投資を重視しすぎていたと指摘。中国の国家的アプローチによる脅威に対処するための資源は不十分で戦略・政策の策定・実施のスピードも遅いため、改善の余地が多いと述べた。

英情報局保安部(MI5)のケン・マッカラム長官はISCに「中国の台頭という課題は、西側同盟の将来にとって非常に大きな問題を提起する。今後数十年間、世界のパワーバランスがどのように変化していくのか、長期的な答えは誰にも出せないが、それが今後10年間の情報活動の中心的課題であることは明らかだ」と述べた。

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
EUの消費者保護機関は違法販売で中国ECプラットフォーム「Temu」に是正を要求している。応じなければ罰金の可能性もある。
スペイン東部を中心に10月末に発生した集中豪雨で、1日までに200人以上の死亡が確認された
欧州連合(EU)は29日、31日から中国製EVに45%の関税を導入すると発表した。中国からの安価なEVによる市場の不均衡を是正することを目的としている。