中国医学によると、感情によって対応する内臓は異なり、怒りは肝臓に関係しています。( freeangle / PIXTA)

肝臓が最も恐れている4つのこと 漢方医が教える肝臓を養う1つの秘訣(2)

(続き)

2.怒り肝臓を傷つけます

中国医学によると、感情によって対応する内臓は異なり、怒りは肝臓に関係しています。『黄帝内経』には「怒りは肝を痛める」「肝病は人を怒らせる」とあります。

もし人が怒れば、それは体内の大地震に等しく、すべての臓器が影響を受け最初に傷つくのは肝臓です。怒りは肝血不足を招き、感情のコントロールが難しくなり、悪循環を形成します。自分の感情を整理し寛大な心で人と接することは、自分を大切にし肝臓を守る鍵なのです。

どうすれば怒りを抑えることができるのでしょうか? 腹が立つことを思い浮かべたら、「やめなさい」と自分に言い聞かせ、誰かがどれだけ悪いかを考え続けないことです。他人が怒っているなら、それは肝臓の具合が悪いからです。ですから、個人的に受け取らないようにしましょう。 

いつも怒っている人には、『甘麦大棗スープ』を飲むことをお勧めします。甘草、小麦、ナツメを選んでスープを作り、飲むと怒りの頻度を効果的に減らすことができます。ある患者さんは、母親がよく怒っていて、会うたびに叱られると訴えていましたが、その後、母親にこのスープを作ってあげたところ、叱られなくなったといいます。

【怒りを止める甘麦大棗スープ】

作り方:甘草(7g)、紅棗(ナツメ)5個、小麦(22g)を鍋に入れ、水1500ccを加えて強火で沸騰させ、弱火にして5~10分煮た後、冷ましてお飲みください。

効果:不安を鎮め、感情の起伏を和らげます。

甘草と小麦とナツメのスープには、切迫感を調和させ、不安を和らげ、心を落ち着かせる効果があります。 (新唐人ビデオ/大紀元)

3.薬を常用すると肝臓の負担が増えます

解熱剤、鎮咳剤、鎮痛剤、消炎剤、睡眠薬……体調が悪いと感じたら、すぐに薬を飲みますか?

しかし、薬の飲み過ぎは肝臓の負担を増やします。肝臓に効く薬でも例外ではなく、薬やサプリメントも過剰に摂取すると肝臓の健康に悪影響を及ぼします。

肝臓が好む食べ物( 果物と緑黄色野菜)をもっと食べましょう。

肝臓が好む食べ物とは? 中国医学によると、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガス、サツマイモの葉、グアバ、キウイフルーツなどの緑色の野菜や果物を食べたり、インゲン豆のスープを飲んだりすると、体のバランスと健康を維持できると考えられています。 

伝統的な中国医学では、緑、赤、黄、白、黒の5色は、肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の5つの内臓に対応しており、いわゆる「五色対応五臓」です。その中でも緑色は五行の「木」の属性を表す「肝」に対応するため、漢方医はこの対応関係を診断や治療の指針にすることが多いのです。

中国医学の「五味対応五臓」の理論によると、異なる味は異なる臓器や器官に影響を与え、酸味のある味は肝臓に対応し、肝臓のバランスを整える働きがあると考えられています。 したがって、レモン、梅、パッションフルーツ、パイナップルなど酸味のあるものを食べるのは肝臓に良いのですが、食べ過ぎないように適量に注意する必要があります。

体調が悪くなったらすぐ薬を飲むと肝臓を痛めやすいので、肝臓を守るために、まず緑黄色野菜や果物を多く摂るようにしましょう。 (シャッターストック/大紀元合成)

(つづく)

 

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