移民の子供と教育 フランス暴動と埼玉の類似点
6月末からフランスの全土で暴動が起き、7月中旬になっても散発的に騒乱は続く。6月に17歳のアルジェリア系の少年が職務質問から逃走し警察官に射殺されたことがきっかけだ。暴徒の中心は10−20歳代の男性、失業状態にある移民・難民の2世、3世だった。
この原因を移民や難民への「差別」とする報道や解説が内外で多い。しかし、その分析は表面的すぎないか。差別への抗議ならば、映像や報道で示された破壊や暴力をする必要はないし、デモで足りる。暴動自体が狙いだった可能性もあり、教育面の問題も指摘されている。差別はあるだろうが、移民たちの抱える問題はもっと大きいはずだ。
イスラム思想研究者の飯山陽氏の『イスラム2.0』(河出新書)によれば、西欧各地に若い北アフリカ、中東のイスラム系移民が集住し、警察・行政が活動できない「ノー・ゴー・ゾーン」と呼ばれる地域がある。フランスの暴徒たちは銃器や武器をこうした地域に隠していたらしい。居住する国の教育を受け入れず、同化しない若い世代が、治安悪化の原因になっている。
関連記事
米国が国際刑事裁判所(ICC)の解体を主張し、日本は対応に苦慮している。政府はICC支持を維持しつつも、同盟国との関係を踏まえ慎重姿勢を崩さず、動向を注視している
現代を代表する物理学者の一人、スティーブン・ホーキング博士は生前、AIの制御不能、遺伝子技術、地球外文明との接触、地球温暖化、宇宙移住の遅れを、人類の存続を脅かすリスクとして警告していた
安倍晋三元総理の志を次世代へ。若者が主導した回顧展で、昭恵夫人や大塚海夫靖国神社宮司らが明かす「最高指揮官」の素顔。回顧展を通じ、託された「種」をどう開花させるかが問われた
AI開発を後押しする改正個人情報保護法が成立した。本人同意なしで個人データを活用できる特例を新設し、国産AIの競争力強化を狙う。一方、病歴や犯罪歴など要配慮個人情報も対象となり得るとして、プライバシー保護への懸念は根強い
AIの利用が広がる中、子供の学びで問われているのは不正行為だけではない。便利な道具に頼る前に、思考力や忍耐力、試行錯誤する力をどう育てるかを考える