インドがコメ輸出規制、価格上昇へ ベトナムは供給確保指示
[ハノイ/シンガポール 21日 ロイター] – ベトナムは21日、インドのコメ輸出規制を受け、国内の生産団体に十分な供給と備蓄の確保を指示した。
インドは世界のコメ輸出の40%を占める世界最大の輸出国。インドは20日、国内価格を引き下げる目的で、コメの主要品目の輸出停止を命じた。輸出の約半分が禁輸対象となる。
ベトナムはインド、タイに次ぐ3位の輸出国。同国産業貿易省は、国内食料団体に向けた文書で「インドの規制は、世界の米市場に影響を与えるだろう」と述べた。
また取引業者には、輸出と国内販売のバランスを取り、国内価格を安定させるよう指示した。
国際商社(シンガポール)のトレーダーは21日、インドの規制でコメ価格が1トンあたり50ドル程度値上がりすると予想。「100ドルかそれ以上の上昇もあり得る」と述べた。「今は売り手も買い手も、どの程度上がるか市場の状況を見守っているところだ」と語った。
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