気候変動訴訟、5年間で2倍以上に 途上国でも増加
[27日 ロイター] – 27日に公表された報告書によると、気候変動に関連する訴訟の件数がこの5年間で2倍以上に増加したことが分かった。水資源の減少や危険な熱波など、気候変動が及ぼす影響が世界的に深刻化し、被害を受ける人の数も増えている。
国連環境計画(UNEP)とニューヨークのコロンビア大学がまとめた。報告書によると、過去5年間に65の司法管轄区で約2180件の気候変動関連訴訟が提起された。
2017年時点では、訴訟件数は24管轄区で884件だった。
米国が1500件以上で依然として首位だが、他の国でも増加している。報告書によれば、訴訟の約17%が途上国で起こされ、熱帯雨林の多いブラジルとインドネシアなどが目立つ。
UNEPの国際環境法部門の責任者であるアンドリュー・レイン氏は、温室効果ガスの排出を抑制するよう国民が政府や企業に求めるようになり「裁判に持ち込むケースが増えている」と指摘した。
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