オーストラリアで予定より1年以上早く総選挙が実施される可能性が出てきた。資料写真、アルバニージー首相、7月撮影(2023年 ロイター/Ints Kalnins)

豪で前倒し総選挙も、住宅法案難航で両院解散の可能性

[シドニー 31日 ロイター] – オーストラリアで予定より1年以上早く総選挙が実施される可能性が出てきた。政府の主要な住宅関連法案を野党が再び阻止する構えを示しているためだ。

労働党政権が住宅危機対策として掲げる100億豪ドル(67億米ドル)の法案を巡り、緑の党は支出規模拡大と家賃に上限を設ける修正がなければ上院通過を阻止する方針だ。

6月に実施された採決では緑の党が中道右派野党の自由党とともに同法案に反対し、成立が先送りされた。下院を通過した法案が上院で2度阻止された場合、政府は両院を同時解散できる。

アルバニージー首相は31日のラジオ番組で、法案が上院を通過するのが好ましいが、阻止されれば両院解散・総選挙の引き金となり、この政策に注目が集まる可能性があると述べた。

通常なら次回総選挙は2025年初めごろに行われる予定。

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