ネット上には「上海がこんな状況になってしまって、我々はとても悲しい」という投稿があり、投稿者は上海の市民と推測される。彼の友人が上海を訪れたため、彼は友人を案内したが、予想外に衰退した光景を目の当たりにした。(Photo by HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)

開港以来、未曾有の不況に襲われる上海 原因は人為的

統計によれば、今年の上半期における上海の経済成長率は、昨年同期(ロックダウン期間)と比較して9.7%増の2兆1300億元(約42兆円)に達したという。しかしながら、現実はそれとは違っている。

昨年の下半期の上海のGDPは2兆5300億元(約50兆円)であり、その期間はまだ完全にロックダウンが解除されておらず、ゼロコロナ政策の時期であった。今年は完全に開放された後でありながら、GDPは昨年の下半期に比べて1.6%下落した。これは、上海が深刻な困難に直面し、大きなダメージを受けていることを示している。

 ネット上には「上海がこんな状況になってしまって、我々はとても悲しい」という投稿があり、投稿者は上海の市民と推測される。彼の友人が上海を訪れたため、彼は友人を案内したが、予想外に衰退した光景を目の当たりにした。

 

彼は特に3か所を選んだ。1つ目は上海駅で、ここは中小企業の店舗が多い場所である。2つ目は虹橋駅で、主に中規模の商店があり、それなりの資本を持つ商人がここで店を構えている。3つ目は南京路で、これは上海で最も賑やかな地区で、大企業や財閥がここに投資している。

 

しかしながら、これらの3か所はすべて大きな不況に見舞われ、衰退の兆しを見せている。彼の言葉を借りれば、「閉店したり、撤退したり、調整したりする」とのことである。それ故に彼は見た後、心から悲しみを覚え、上海が大きな打撃を受けており、立ち直るのはいつになるのかと思ったという。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ政権が敵対的政権の金融センターを標的に定めたことで、中国に対する米国の「戦略的曖昧さ」の時代は終焉を迎えた
ホルムズ海峡の緊張が続く中、中共当局は封鎖解除を強く求めている。背景には原油の大半を中東に依存する構造があり、米軍の封鎖強化で供給不安が現実味を帯びる。内需低迷も重なり、経済への打撃回避が急務となっている
4月の中国による米国からのエタン輸入量は80万トンに達する見込みで、過去最高を更新する。この数値は通常の平均水準を60%上回る
中国での販売不振を受け、日本第2位の自動車メーカー、本田技研工業は広州と武漢の2つのガソリン車工場を閉鎖し、中国における年間生産能力を72万台に削減する。
中国が「レアアース」を外交の武器とする戦略の限界を分析。その優位性は技術力ではなく、環境破壊や低賃金という犠牲の上に立つ危ういものだ。西側の供給網再構築が進む中、中国の地政学的脅迫は通用しなくなる