イメージ画像。中国の警察や公安に、いつまで所定の給与が支給されるかは、もはや不透明になっている。(Photo by Feng Li/Getty Images)

大規模抗議が続発する中国 もはや「独裁体制の維持は困難」=専門家

中国経済をけん引してきた不動産業界に暗雲が立ちこめるなか、深刻な財政難にあえぐ地方政府は、もはや教師や公務員の給料すら十分に支給できなくなっている。

民間企業ならば倒産状態といってよいが、そこは役所や公的機関であるため倒産はしない。しかし、職員への給与未払いが続けば、組織として機能しなくなるという意味での「崩壊」は高い確率で起こり得る。人が無気力になる「躺平(寝そべり)」は、もはや若者だけでなく、中国社会のどの場面に起きてもおかしくない状況だからだ。

何カ月(場合によっては何年)も未払いになっている給料の支給を求める学校の教師。十分な補償もなく、暴力による強制立ち退きを迫られた市民や村民。ある日突然、銀行の預金を凍結された預金者。捏造された「好景気」に乗せられ、金融や不動産投資で大損した市民。そうした「被害者」といってもよい人々による大規模な抗議事件は、中国の全土で後が経たない。

▶ 続きを読む
関連記事
福建省漳州刑務所に収容されていた元収容者が、劣悪な生活環境、強制労働、体罰、政治教育の実態を証言した。中国の刑務所における人権侵害の一端が浮かび上がっている
中国・広西で洪水により養殖場が破壊され、約900匹のヘビが逃走。コブラ流出の懸念も広がり、住民の咬傷被害が発生、1人が死亡。産業への影響も懸念されている
中国広西で豪雨とダム決壊により大規模洪水が発生。貴港市の学校では1万人超の教職員と学生が孤立し、物資不足や避難遅れが深刻化。毒蛇流入の報告もあり、救助体制の不備が浮き彫りとなっている
EVやAI、海外の港への投資まで軍事戦略と一体化。中国が進める世界規模の構想とは?
習近平政権は「反腐敗は長期戦」と強調。しかし内部関係者は、「本当の狙いは不忠な幹部の排除だ」と指摘する