英議会調査員、中国のスパイ容疑を否定 「全くの無実」
[ロンドン 11日 ロイター] – 中国のためにスパイ活動した疑いで英議会の調査員など2人が逮捕された事件で、この調査員が11日に文書を公表し、「全くの無実」と容疑を否定した。
ロンドン警視庁は10日、3月に公務秘密法違反の疑いで男性2人を逮捕したと発表。英紙サンデー・タイムズはこのうち1人が議会調査員と報じ、11日には写真も掲載した。
調査員は文書で「報道内容を踏まえ、私が全くの無実であることを知ってもらう必要があった。私は今日までのキャリアで、中国共産党がもたらす挑戦や脅威について他の人々に教えようとしてきた」とした。
警察によると、容疑者2人は10月上旬まで保釈された。もう1人の男性は公にコメントしていない。
スナク英首相は、20カ国・地域(G20)首脳会議が行われたインドで10日に中国の李強首相と会談した際、この問題に触れて、英国の議会民主主義に対する中国の干渉への懸念を伝えたことを明らかにしている。
在英中国大使館は「中国が『英国の情報を盗んだ』疑いがあるという主張は完全なでっち上げで悪意のある中傷だ」と非難した。
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