カナダのオタワで、臓器狩りの残忍さを周知するために行われたデモンストレーション(Epoch Times)

衝撃の臓器狩り犠牲者“ダイイング・メッセージ”…公開後、過去最大のサイバー攻撃

黒竜江省ハルビン市内の病院で、臓器狩りの犠牲となった女性・張秀琴さん。彼女は生死のはざまで、法輪功迫害について世に伝えてほしいと医師に映像を記録させた。暗幕のなか行われる臓器ビジネスのスキームを紐解く”ダイイング・メッセージ”とも例えられている。この記録は医師や有志者を経て国外へ持ち出され、米拠点のNGO団体、追査国際(WOIPFG)によって7月に文書で公開された。

WOIPFG代表の汪志遠博士によれば、文書を発表して数時間以内にWIOIPFGのウェブサイトは過去20年で最大規模のサイバー攻撃を受けた。このため、サイトは1週間にわたって散発的にアクセスできない状態が続いたという。

「中国共産党政権が事件の公表を恐れているためだ」と、汪氏は大紀元の取材に答えた。

さらに中国公安部は、WOIPFGの文書で名指しされた軍病院のある黒竜江省地域の公安局に同件を調査するよう命じたという。これは、汪氏が情報提供者から聞いたことだ。同省ハルビン市にも当局者が派遣されるという。

「彼らは確かに怯えているようだ」と汪氏は大紀元に語った。「何も悪いことをしていないのであれば動揺する必要はない。メディアを利用して私たちを攻撃し、この問題に蓋をすることもできる。しかし、なぜ公言さえしないのか」

米ワシントン拠点の医療倫理団体、国際的な医療倫理団体「強制臓器摘出に反対する医師の会(DAFOH)」創設者兼代表のトルステン・ トレイ医師も同様の見解を持っている。

「サイバー攻撃には通常、目的がある。商業的な場合では金銭的な利益、知的財産の窃盗だ。しかし、今回は上記のどれも該当しない」とトレイ氏は大紀元に語った。

「サイバー攻撃の目的は何か。おのずと中国の病院での強制的な臓器摘出の事件に関係するという結論に至るだろう。この攻撃は、ビデオの記録が本物であることを示しているのだ」

トレイ氏はさらに、WOIPFGが情報提供者の安全を懸念して映像記録の公開を保留していることについて推察する。ハッカーたちが公開を遮っており、映像公開の衝撃に備えるため、当局に時間を与えている可能性があるという。

「強制的な臓器摘出に関連する情報を『封鎖、隠蔽、軽視』するーー。これは、中国共産党が約二十年来継続している戦略だ」とトレイ氏は述べた。

元軍病院研修医が実名で暴露…おぞましい中国臓器狩りの実態

過去、臓器狩りをめぐる有力情報が海外で公にされたのち、中国共産党がとった行動を並べたい。

最初の証言は2006年初めまで遡る。中国遼寧省の蘇家屯強制収容所で、当局が秘密裏に拘束された法輪功学習者から臓器を本人の意思に関係なく摘出していると、関係者が米国で証言した。これを受けて、中国当局は名指しされた関連施設を封鎖し、プロパガンダのために米国外交官を施設近くへと招待した。

その年の後半、WOIPFG調査員は、中国広西省の病院の医師が法輪功学習者から腎臓と肝臓を取り出して臓器移植手術を行っていると話す電話の通話記録を録った。

WOIPFGの指摘を受け、中国共産党に近い香港の鳳凰衛視はこの医師のインタビュー番組を作成。WOIPFGが公開した会話内容を否定させた。その後、番組は削除された。

これについて汪氏は、鳳凰衛視のインタビューは皮肉にも、医師の発言の信頼性を示すものであり、“逆効果”だと揶揄した。

生死のはざまで迫害や臓器狩りの真相を語る法輪功学習者の証言動画が公開された場合、「彼らはどんな反応を示すだろうか」と汪氏は続けた。「公開討論やニュースの注目議題として世に広がっていくだろう」

関連記事
日本保守党の北村晴男参院議員は、街頭演説において、中国共産党の統治下で行われているとされる「強制臓器摘出(臓器狩り)」の実態を具体的に指摘し、日本社会がこの問題に向き合う必要性を訴えた。
中共が臓器移植を「国家事業」として拡大するため、病院の大量増設、移植センターの巨大化、軍関係者を含む専門チームの投入、病床数と回転率の極限まで引き上げといった手段を組織的に講じてきた
「自分の子供の移植臓器が手に入らない時、あなたは適合臓器が見つかる中国で手術を受けますか?」  中国で人から強 […]
この請願は、一筆ずつの署名を通じて人権侵害に終止符を打つことを目的としている
最近各国で関心が高まっている中共による臓器収奪問題。香港大紀元の記者が臓器収奪を主導した一人とされる黄潔夫・元中国衛生部副部長に直撃取材した経験がある。記者が「あなたが(臓器収奪に加担した)責任追及リストに載せられているが、この件についてどう答えますか?」と質問すると、黄は不敵な笑みを浮かべたまま急いで立ち去っていった。