習近平が誤った9つの決断(1)
最近、中国はあらゆる面から異例な事が次々と出ている。習近平氏はG20に参加せず、外交から軍隊までの高級幹部を粛清している。習氏は一体何を恐れているのだろか。政治的安全なのか、それとも身の安全か。
習氏は過去にも、外交訪問に過剰な対応をしてきた。しかし今年になるとさらに一層ひどくなり、かつてないほどの事態に至った。現在、刺客だらけでどこも安全ではないようだ。それはなぜだろうか。
習氏が権力を握ってから11年間、特に第2任期から、少なくとも9つの誤った決断をした。もたらされた結果の影響は絶えず積み重ねられ、習氏は寝食ができず、気が落ち着かないまま、びくびくしながら日々を過ごしている。
習近平氏は中共の最高の政治舞台に登場してから、すぐに反腐敗運動を始めた。
2013年、中共党中央政治局常務委員会の常務委員で、党中央規律検査委員会書記の王岐山氏の支持の下、中共政治局の中央から国家機関まで、江沢民や曽慶紅が抜擢した一群の高級幹部が捕まった。
その中には、周永康、徐才厚、郭伯雄、薄熙來、孫政才、令計画など、中共の政治舞台で大いに権力を振るってきた者の名があがる。
習氏は第1任期の反腐敗運動ですでに「天井がない(地位の高さに限りが無い)」「誰も逃がさない」「誰も超法規的な猶予はない」などの多くの厳しい言葉を言った。
しかし、習氏が反腐敗運動で逮捕したのは周永康までだった。江沢民、曽慶紅を逮捕することはなく、「賊は捕らえるが王は捕らえない 」と見なされた。
「王を捕らえずに賊を捕らえる」ことは災いをもたらすに違いない。習氏の2期目、3期目における大きな問題の多くは、ここからだ。
習近平氏は、2018年6月27日、北京を訪問中のマティス米国防長官との会談で、「先祖から受け継いだ領土は一寸たりとも失うことはできない」と述べた。
しかし、1999年12月9日、江沢民はロシアのエリツィン国家主席と「中露境界線東部及び西部に関する議定書」に調印し、ツァーリズム・ロシアに簒奪された中国北東部の100万平方キロメートル以上の領土をロシアに与えた。