(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

李克強死因についての台湾医師の疑念

李克強、前中国共産党(中共)の国務院総理の死は突然であった。公式の死亡報告が死後8時間後に中国国営メディアで公開されたことについて、疑問が生じている。蔡依橙という台湾の医師はフェイスブックで、「李克強氏が突然心臓病で亡くなったことは、現代の医療技術を考慮に入れれば理解が難しい」と指摘している。

中共公式メディアの報道によると、李克強氏は上海での休養中に突然の心臓病を発症。その後の全力の救命措置もむなしく、亡くなったとされている。しかし、蔡依橙医師は、高度に発展した医療技術を持つ現代で、李克強氏のような国家のトップリーダーが予期せぬ死を迎えることは難しいと主張している。特に、冠動脈狭窄や心リズムの問題は、早期発見と治療が可能であるとして、李克強氏の死因に対する疑問を強調している。

さらに、日本の産経新聞台北支局長である矢板明夫氏も、李克強氏の突然の死に対して驚きの声を上げている。彼は、中共の退任した指導者たちは世界でも最高水準の医療ケアを受けており、突然の死は非常に稀であると指摘。江澤民時代以後、中共の退任した指導者の突然の死亡報告はほとんど無いと述べている。

蔡依橙医師はさらに、政治的背景を持つ李克強氏の死には、何らかの裏があるのではないかという見解を示している。習近平氏の権力基盤の強化と、李克強氏の影響力を中心に、その突然の死が政治的なものである可能性を示唆している。

最後に、矢板明夫氏は、過去の中共指導者の死が社会的動揺を引き起こした例を取り上げ、今回の李克強氏の死に対する国民の反応や習近平政権の対応が、今後どのように進行するかについて懸念を伝えている。

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