バイデン米大統領は15日、中国共産党(中共)の首魁・習近平との会談後に記者会見に臨み、習近平は「独裁者」であると改めて言明した。(Photo by BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images)

「習近平は独裁者」 米バイデン氏、会談後の記者会見で言明

バイデン米大統領は15日、中国共産党(中共)の首魁・習近平との会談後に記者会見に臨み、習近平は「独裁者」であると改めて言明した。米国側は、米国民の不当な拘束や、南シナ海での脅迫行為について懸念を表明した。

サンフランシスコ近郊のフィロリ・エステートで行われた会談は4時間に及んだ。その後の単独記者会見で、習近平をこれまで通り独裁者と呼ぶのかと問われると、バイデン氏は「そうだ」と答えた。

「つまり、彼は独裁者であり、共産主義国家を統治している。それは私たちの政府とは全く異なるシステムだ」

バイデン氏は過去にも習近平を「独裁者」と呼んでいる。今年6月にカリフォルニア州で開かれた政治資金パーティーで、バイデン氏は中国本土から飛来したスパイ気球について言及。この事件が国際問題に発展するまで習近平は部下から知らされなかったと語った。

バイデン氏は習近平を「独裁者」と呼び、「独裁者にとって、何が起こったのかを知らないのは大きな恥だ」と語った。

今回の会談では中断した軍事連絡ラインの確認、米中高官の対話、フェンタニル問題などの対応で一致した。双方は実りあるものと主張しているが、バイデン氏の発言から、会談後の協力体制の限界をうかがわせるものとなった。

習近平に対する信頼を記者から問われると、バイデン氏は意味深長な言葉を残した。「古いことわざが言う。『信頼せよ、されど確認せよ』というのが私の立場だ」

関連記事
5月14日(火)、ドナルド・トランプ前大統領のニューヨーク裁判が行われているマンハッタンの裁判所の外で行われた短い記者会見で、マイク・ジョンソン下院議長(ルイジアナ州選出)は、この訴訟を「司法の茶番」と強く批判した。元訴訟弁護士で、現在共和党の最高位議員であるジョンソン氏は、この訴訟と米国の司法制度への広範な影響に憤りを表明した。彼はトランプ大統領に直接電話し、裁判に出席したいと伝えたという。
5月14日、バイデン政権はトランプ前大統領の元顧問スティーブ・バノン氏に対する実刑判決の執行を連邦判事に求めた。バノン氏は2022年に議会侮辱罪で禁固4カ月の判決を受けたが、判決を不服として控訴したため、刑は保留されていた。しかし現在、司法省は「もはや『判決を覆すか新しい裁判を命じることになりかねない法律上の実質的な問題』は存在しない」とし、バノン氏の主張をすべて退けた。
全米の大学キャンパスなどで頻発している活発なパレスチナ支援デモに、中国共産党と関連のある団体が資金提供していることが明らかになった。「2024年米大統領選に向けて不安をあおり、若者を過激化させ、米国を不安定化させることが目的」と分析している。
民主党のバイデン現大統領と共和党のトランプ前大統領は、今年11月に予定されている大統領選挙で再び対決し、ホワイ […]
2020年以降、香港の自治が中国共産党によってさらに侵食されつつあるため、ワシントンは香港に対する政策を見直すよう求められている。米国のシンクタンクである「戦略国際問題研究所(CSIS)」は5月7日、「2020年以降の香港の自治権の侵食」というタイトルの報告書を公開した。同報告書は北京による香港支配の拡大を明確に描き、米国政府に対香港政策の見直しを促す40ページに及ぶ調査結果を発表した。