中共衛生部の黄潔夫副部長は臓器移植技術を「一帯一路」沿線の多くの国に広めたいと宣言した写真は「臓器狩り」の犯罪を実演する法輪功学習者(JIM WATSON/AFP/Getty Images)

中国共産党 臓器狩りを一帯一路の参加国に輸出する

中共(中国共産党)の臓器移植に関するスポークスマンである黄潔夫は先日、中共の「第7回一帯一路臓器提供・移植国際協力発展フォーラム」において、中共の臓器移植技術を一帯一路に参加しているより多くの国々に輸出すると発言した。この発言について外部から中共には複数の不正な動機があるのではと疑問視されている。

中共、臓器狩りを世界に輸出する目的

時事評論家の横河氏は、中共が臓器移植を一帯一路に拡大しようとするのには、3つの目的があると分析した。

第1に、一帯一路を救う。一帯一路の多くのプロジェクトは資金不足で工事中断のまま放置されている。中共はハイテクの輸出で一帯一路の失敗を補っている。

第2に、中国の臓器移植の規模はすでに数倍に拡大し、供給が需要を上回り、「余剰生産能力」となっている。一帯一路によって、「余った臓器」を受ける人を探す。

第3に、中共は臓器輸出と移植産業で、臓器移植を受ける国の権力者と富豪を買収できるだけでなく、多くの利益を得ることができる。

中共衛生当局の雷海潮副主任は12月9日、国際臓器会議で、中共は「臓器提供・移植事業の改革と発展における経験と技術を惜しみなく世界と共有する」と宣言した。

時事評論家・秦鵬氏は、中共は利益にならないことは絶対にしないと語る。

秦鵬氏は中共の目的は、まずアラブの大物や各国の有力者など、中国の豊富な臓器のレシピエント(移植を受ける者)を見つけること。次に、技術を輸出することで、中共による生体臓器摘出の疑惑を拭い去ること。最後に、中共は将来、臓器摘出・売買を直接海外で行う可能性が高く、中国国内での犯罪が国際的な捜査対象になるのを防ぐことだと述べている。

極めて短い待機機関 疑わしいドナー

中共は2015年1月1日から死刑囚の臓器の使用を完全に停止し、移植用臓器は市民からの自発的な提供のみにすると発表した。

中共が「臓器は提供されたものだ」と主張しても信用できないと秦鵬氏は主張する。秦鵬氏はなぜ臓器提供までの待ち時間が短いのか説明のしようがないと指摘している。

2018年、中共は自ら、中国の腎臓移植患者の平均待ち時間は141日で、米国の780日をはるかに下回っていると発表した。肝臓移植患者の平均待機日数は27.5日で、米国の120日よりはるかに短いものだ。 

米国には臓器提供者は1億7千万人の登録者がおり、中国はまだ数百万人しかいない。秦鵬氏はこのギャップが、中国には中共に殺されるのを待っている不法に拘留された多数の生きている人間がいることを証明していると指摘している。

2006年7月6日、国際的に著名な人権弁護士デービッド・マタス氏とカナダのアジア太平洋地域担当元国務長官、故デービッド・キルガー氏は、「中共が法輪功学習者の臓器を摘出している疑惑に関する調査報告書」を発表した。

これにより、中共が法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出し販売していることが証明された。この調査報告は、多くの国際的な調査報告書によっても確認されており、イスラエル、スペイン、イタリア、カナダ、英国、台湾は、違法な臓器移植を受けることを禁止する法律を成立させた。

専門家は、中共は過去20年間で、こうした不法な臓器狩りの巨大なサプライチェーンを構築し、臓器狩りの被害者は法輪功学習者から、より幅広い人々に拡大していると分析した。

秦鵬氏によると、中共の監視カメラは隅々まで設置されているが、中国人は大勢の行方不明の子供たちを見つけることができない。失踪者には、多数の武漢大学の学生も含まれている。毎年数百万人の行方不明者がいると述べた。

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